22, 02. 2010 雪の表情


朝方の雪は8時前には上がり、昨日は素晴しい快晴の一日となった。先週光が不十分な中で、制作を進行させるのを見合わせて幸いだった。新たな気分でパーツを組み立てる。ほぼ先週と同様の結果となったが、2・3組み替えた部分と、新たに強い色のパーツを組み込んだ所が出来た。貼り合わせに午前中一杯を要した。

昼食後、紙片に浮きが出ている所を補正する。かなり濃度の低い礬水(どうさ)を使用しているのと、性質の異なる数種の和紙が貼り込まれているので収縮率も異なり、弛みや浮きが出ることがある。補正を終えたら1時半を過ぎていた。

前日買物がてらに歩いたのみだったので、天候は良し、少し距離を延ばして歩こうと家を出た。前日見かけたコブシが思い出され、中央の沢のキタコブシを見ようと、南西へ向った。10cm近く降り積もった新雪が眩しい。バス通りに出て、池を覗いた。数日前の池の表情とは異なり、表面に積った雪に、西側の木立の青い影が落ちていた。





過日足跡の付けられた北の沢の西側を歩いたが、池の西側の遊歩道は通る人もないのか、歩ける状態ではなかった。アパート群の西の団地に入る道路の歩道を下る。歩道からアパート群の東に続く木立を眺めたが、少し距離があって、キタコブシは確認出来なかった。沢の中央の階段の西側に辿り着く。もう少し南へ下って、駅から続く道の橋の下の階段を上りたかったが、ここを通る人は殆どないと思い、沢を渡って南へ進むことにした。融雪剤の撒かれた階段は滑りもせず、歩き易かった。沢の底の雪面に落ちた木立の影を愉しみ、先日見下ろした階段を上って東の遊歩道に入った。エゾヤマザクラミズナラ等、樹名の記された札を見ながら南へ進み、駅から続く南端の道を東へ戻った。





右手に鉄道の防風林を見ながら左手の南向きのお庭を見て歩く。先日東の沢に近い住宅街で見付けた黒い実の灌木があった。萼にきちっと収まった実が美しい。花の時期が愉しみになった。少し東のお宅で、歩道に迫出しているコブシと思われる木を見付けた。膨らんだ芽は、銀色に光る綿毛に覆われていた。更に東へ進み、白樺公園に続く公園の遊歩道を北に向う。大きなコブシの樹を見上げると、ヒヨドリが2羽止まっていた。






小公園を通り抜け、通りを渡って、大きな公園にたどり着く。快晴の日曜日。そり滑りに興じる子供達の姿が見られた。サクラの芽が大分膨らんでいた。ケヤキを眺めて、白樺公園へ向った。




夕刻迄殆ど雲もなく、上空には半月が見られた。漸く仕上げた2点は、昨年末の作品に比べると明度は高くなったが、もう数点明度の高い、軽い作品が欲しい。昨日の様な好天が望まれる。