24, 02. 2010 陽射し戻る
陰鬱な天候が去り、昨日は陽射しが戻った。空の青は幾分柔らかめながら、陽射しは充分。早速仕事に取りかかる。予定していたパーツを組み立ててみるが、今一つ納得が行かず、明度の高い軽めのパーツを新たに創ることにした。切り裂いたパーツを片寄せ、空いた床に和紙を水張りした。狭いアトリエは、足の踏み場がなくなった。
削り取った磁器粘土が相当量溜ったので、水を加えて練上げた。深い陶筥の削りで難渋しているので、少し浅めのものを作ろうと、粘土を四角く成形する。蓋と身を切り離す金属線が曲がった部分が出来て切り難くなっていたのを思い出し、和紙の縁に膠を施す迄には大分時間があるので、野幌にある陶芸教室へ買いに行くことにした。行きはバスで、帰りはのんびり歩いて帰ることにした。
気温が上がって雪は緩み、シャーベット状になっていた。風も弱く暖かい。野幌の公民館の前でバスを降り、東へ歩いて陶芸教室で金属線を買求めた。北へ向って、二番通りへ出る。歩道からガラス工芸館を眺め、向いの歩道で手押し信号を押す方があったので、通りを渡り錦山天満宮の前に出た。
境内の中の道を北から歩いて来る若い女性があった。少し曲がりながら、除雪された道が北へ伸びている。この道を通って三番通り迄出られるかを尋ねたら、更に北の公園迄続いていると教えて下さった。2つの鳥居をくぐって社殿に向う道も佳いが、敷地の東側に付けられた細い遊歩道は、中々良かった。屯田資料館を東側から眺める。下見板の木造建築で、上下に動かすフランス窓が付けられている。社殿や資料館の裏側は、市の保存林となっていた。林の中を緩やかに曲がる遊歩道が北へ伸びている。殊の外大きな樹に、キヅタと思われる植物が、雪の中から伸びて、樹に絡まっていた。
保存林を抜けると小学校があった。授業が終ったのか、小学生が歩道に出て来る。賑やかな彼等の後を北へ進んだ。小学校の北側には、周囲が樹に囲まれた広いグラウンドがあった。グラウンドの北端が三番通りだった。前方に深い木立が見えている。彼等に続いて通りを渡り、北へ向った。少し北へ進むと、煉瓦の腰に黒い縦羽目の建材が貼られた教会があった。建造物の一部は、幼稚園になっていた。数人の小学生が、教会へ入って行く。放課後何かのレッスンでも受けるのだろうか。
更に北へ進むと、道は東西に走る道に突き当たった。道の北側には木立が続いている。「湯川公園」と書かれた看板があり、公園の地図が示されていた。かなり広い公園で、公園の北側が四番通りになっていることが分かった。林の中を通る道も示されていたが、雪で通り抜けは出来ない。東をぐるっと廻って、四番通りを戻ることにした。