09, 02. 2010 芽吹き


昨日の空の青は弱かったが、久々に陽射しが戻り、気温も上がって真冬日を脱出した。アトリエの床一杯に拡げられている数種のパーツを仕上げてしまおうと、朝食後直ぐに仕事に取りかかる。1時を過ぎて、漸く一段落した。後は組み合わせた段階で、色の微調整をすればよい。絵具の容器や刷毛を洗い、一区切りを付けた。

2時過ぎに散歩に出かけた。上空と南東の空は晴れていたが、西から雪雲が広がって来ていた。雪を積んだトラックと何台もすれ違う。小学校の南の大きな公園から、中央の沢を廻って戻ろうと、南へ向う。トラックとブルトーザーがペアになって走り回っている。どうやら過日見かけた旗のサービスのチームらしい。公園へ曲がろうとしたら、排雪の作業中だったので、少し南を廻ってコメツガを見てから公園に向った。公園には人影がなかった。





公園の南の道路を西へ向う。この道の街路樹はプラタナス。可哀相な位、深く剪定されていた。道は道央道インターチェンジに繋がる道路で行き止りとなる。少し南の住宅街の道を進み、沢の階段に辿り着いた、




此処にも大きな雪山が出来ていた。白樺公園のシラカバ程は大きくない木があって、梢に芽が伸びているのが見えた。茶色のサクラタデの様な形の芽だった。小鳥が忙しなく飛び交っている。シジュウカラだった。






バス通りを渡り、北の沢に入る。雪の重みの為か、大きな枝が付け根から割けて折れているのが見えた。北へ進んで雪山が迫出して近付ける巨木の下に立つ。巨木には赤味を帯びた茶色の蔦が絡み付いていた。新芽が出ていて、小さな葉を開いているものもあった。蔦は巨木の上の方まで伸びていた。





春は未だ遠いが、命の営みを垣間みると、長い冬を越すエネルギーを分けて貰えた様な気分になる。1時間半ばかりの佳い散歩だった。