07, 12. 2011 吹雪が去って


酷い吹雪が去って、昨日は雲が多めながら青空の覗く天候となった。朝日新聞天声人語に、山科鳥類研究所の調べでスズメがこの20年間に6割も減っていることが判ったと書かれていた。用心深い鳥なのに、人の手から餌を食べるスズメも出ているとか。数年前の日記にスズメの姿が珍しくなったと記したが、気の所為では無かったらしい。

陶の作業に区切りが付いた2時前に、散歩に出かけた。前日の吹雪と前々日の雨で、余り歩いていなかったので、南を廻って来ることにした。上空は晴れているが、西の方の雲が重い。積雪が多くなると入れなくなる東町公園へ向う。除雪車が押して出来た雪の壁を先に入った方の足跡を辿って登った。足跡が付いていて、何とか歩ける状態だった。ケヤキの樹に向うと、手前に樹が倒れかかっていた。下を潜ってケヤキの下へ出る。葉は僅かしか残っていなかった。強い風で小枝も落ちている。葉を拾い上げると実が付いたものがあった。







公園を南へ抜けたかったが、南へ向う足跡が無い。仕方なく進んで来た道を戻り、除雪されている道を南へ進んだ。南の公園の遊歩道は、除雪されていた。天候が悪い折には見られぬ小鳥の姿があった。コガラと胸の赤いヤマガラだった。





公園を抜けて、鉄道林前の道に出る。針葉樹の幹が同じ高さに塗料を塗った様に白くなっていた。前日の猛吹雪が吹き付けたもの。枝が届かぬ下の部分に雪が貼り付いていた。針葉樹が切れて落葉樹に変わっても、高さが不揃いながら、雪が貼り付いていた、葉のない枝でも、吹雪の勢いは緩和されたものと見える。




中央の沢の東の遊歩道も、除雪されていたので北へ戻る。東西に走る道から押し出された雪が、沢に積み上がっていた。イワガラミが絡むカラマツの下にも押し出された雪の山が出来始めていた。未だ近付けぬ量ではないので、イワガラミを見上げる。種子が抜けた形跡はなかった。“窓”が開くまで近付くことが出来るだろうか。





二番通りを越えて、北の沢の遊歩道に入る。ツルアジサイを絡ませた巨木の前にも雪が押し出されて、前を遮っていたクマザサが殆ど雪の下になっていた。



今朝は雲は多いが、青空も見えている。気温が低いのか、シャクナゲの葉が巻いている。余程暖かい日が巡って来ないと、根雪になってしまいそうに思われる。