25, 01. 2010 雲の切れ間に 


週間天気予報には、ずらりと雪だるまのマークが並んでいるが、昨日は時折雲が切れて、陽射しも見られた。陽射しを待って仕事を進める。気温が上がり、細く巻いていたシャクナゲの葉が開いた。西隣のご主人が、屋根に上って壁や窓に付きそうに捲れて下がった雪を落とされた。平らな屋根の縁の雪が全て落とされ、久々に軒が姿を現した。平屋で屋根が平なので、雪下ろしは危険を伴わない。絵具の乾きを待つ間に、陶筥の粘土を削り取って仕事を進めていたが、和紙が波打ち、乾きに長時間を要する状態になったので、切り上げた。

東の沢の南側を廻って来ようと、散歩に出かけた。1月23日の朝日新聞の夕刊に、歩くことが糖尿病や脳卒中心筋梗塞等の生活習慣病の予防になり、全ての大人が歩く歩数を増やすことで、どれだけ医療費が軽減されるかという厚生労働省の研究班の試算が載っていた。気分に任せて好きな場所を歩くだけで、医療費の軽減に貢献しようとも思わないし、ましてや数量を測る万歩計などぶら下げて歩く気は毛頭ない。

少し南へ回り道をして、コメツガの様子を見た。下の方の枝が雪に埋っていた。上の枝には松毬が鈴生りなのに、最下部の枝に松毬が付いていなかったのは、雪の所為らしい。





煉瓦工場へ通じる道へ戻る折に、今迄通らなかった南東の住宅街を通ってみた。オレンジ色の旗のあるお宅が散見された。排雪の目印の旗だった。一定の料金で、冬期間の排雪を請け負うサービスらしい。交通量の多い煉瓦工場へ通ずる車道は、すっかり雪が融けて、路面が出ていた。歩道には雪が残っているが、車道と枝道の境も雪が融けて、道を渡った足跡が残っている。




夏に見付けた長い豆の鞘の様な実が、落ちずに残っていた。今年はどの様な花を付けるのかを確かめたい。東の沢に雪を漕いで歩いた足跡が残っていた。夏に通ったことがあるが、この道は、煉瓦工場の北側に広がる公園に続いている。




カラマツの梢が、赤味を帯びて来た。沢の入口の大きなカラマツは、沢山の松毬を付けていた。遠方のカラマツには、先日の大雪の名残りの雪が、鳥の姿の様に残っていた。煉瓦工場の歩道側は、押し上げられた雪で埋っていた。東角を北へ曲がり、2番通りを目指す。左手に塀の様に積上げられた煉瓦や土管も、雪に埋もれている。





雪で中には入れぬ公園を見ながら2番通りに出た。夏には綺麗に草が刈り込まれていた公園の斜面には、そり滑りの跡やスキーの跡が付いていた。2番通りを西へ戻る。公園の北側の沢に、雪を押し出すブルトーザーの姿が見られた。



西から流れて来る雪雲の動きは速く、天候の変化が目紛しかったが、1時間半程の佳い散歩だった。昨夜は半月が見られたが、今朝は雲に覆われ、雪が舞い始めた。今日は我慢を強いられることになりそう。