26, 01. 2010 大荒れの前に


前日同様、昨日も午前中は陽が射した。気温は更に上がり、積雪の嵩が減った。今日の低温と荒れ模様が報じられていたので、陽のある内にと仕事を進めた。2時前に一段落し、切れそうになったハンドクリームや化粧品を買求めに出かけた。歩道の雪もすっかり緩み、足が少し沈む感覚がある。上空は晴れていたが、北西から南東へ雪雲が早い流れで動いて行く。

朝日新聞の朝刊の地方版に、毎日「梅沢俊の北草花樹」という植物を紹介する小さなコラムが載る。昨日は、シナノキだった。「もう苞のついた可愛い実は枝に残っていないだろう。」と書かれてあったので、街路樹のシナノキを見上げる。苞と実の姿が見受けられた。コラムの写真は、赤く色付いた苞と実に、雪が冠った佳い写真だったが、街路樹の苞や実は、すっかり色褪せていた。



買物を済ませ、今日の低温を考え、この状態で凍り付くと歩行は難しくなると思い、少し多めに歩こうと商店街を西へ進み、中央の沢へ向った。商店街と住宅地を抜けると中央の沢に突き当たる。東西に走る道路と沢の接点には、ブルトーザーが押し出した雪が山になり、雪はカラマツ林の中まで入り込んでいた。何方が架けたのか、カラマツの樹に小さな巣箱が架けられていた。




遊歩道を北へ進み、バス通りを渡って北の沢の遊歩道へ入る。数羽の小鳥の姿が見受けられたが、動きが速く、とても捉えられない。キヅタは、半分程雪に埋っていた。ヤマボウシのあるお宅では、未だ枝に残った、凍って黒く変色した実が見受けられた。





雪雲が優勢となり、小雪が舞い始めた。北の沢も押し出された雪が、沢の斜面迄張り出していた。更に北へ進んで、三番通りを戻る積りだったが、風が出て来たので少し手前の住宅街の道を東へ戻った。大きな雪の山から人が現れて驚いた。家に入られたので良く見ると、かまくらが造られてあった。中には小さな座卓が置かれていた。過日見付けた赤い枝の木を見て帰ろうと、南へ向う。目指すお宅の少し手前で、同種と思われる木が荒縄で縛られた姿があった、上の方には変色した葉が残っていたが、何の木なのかは分からない。執拗と思われる程深く剪定された、恐らくモクレンと思われる木には、健気にも新芽が出ていた。アセビの蕾は大分膨らんでいた。雪に埋った庭のアセビを思いやる。目指すお宅で、縛られもせず、伸び伸び枝を拡げている赤い枝の木を見て戻った。







昨夕は夕焼けも見られ、夜半には半月も見られたのだが、一夜明けると吹雪で窓ガラスには、雪が貼り付いている。予想程の低温ではなさそうだが、雪は積りそうな気配。