08, 12. 2009 国道のヤドリギ 


昨夜降り始めた雪はもう少し降り積もるかと思われたが、未だ暗い戸外を見ると敷石が黒く見えるので、どうやら雪は止んだ様に思われる。道北には軒並み30cm を超える積雪の予報が出ていて、そろそろ根雪になるのかと思われたが、未だ先のことになるらしい。薄暗い日々は、未だ続くものと思われる。

やはり雪の予報が出ていた昨日も、薄暗く寒い一日だった。前夜の雪は早朝には上がり、程なく雪は融けた。この時期は根雪になった方が、地面も明るくなり温かく感じられる。薄暗さを我慢して、午前中は出来上がっていたパーツを礬水(どうさ)で貼り合わせる作業をした。青が重く沈んで気が滅入る。

一晩放置して乾きを待たなければならないので、午後から切れた納戸の電球を買いに出かけた。団地が出来た当初からあった2軒の電気店は、その後大型の家電販売店の進出で姿を消した。家電やパソコン関係の消耗品等、何でも揃っていて便利な店舗だったが、10年程前に経営不振に陥り撤退してしまった。この店で調達していたものは、札幌迄出かけるか、南東にある建材や家庭雑貨の大型量販店まで出かけて調達せざるを得なくなってしまった。人混みを歩く気分にはなれず、南東の大型量販店に出かけることにした。

何時もの様に小学校の南の公園の南端を東西に走る道を進まず、家の東を南北に通る車道を南へ向った。雪が来る前に国道のヤドリギを見ておこうと思った。団地が出来た当初、鉄道の駅もなく、団地内を走るバスは1時間に1本で、良くこの道を歩いて国道に出て、国道を走るバスに乗った。跨線橋を渡り、車の流れを止めてしまう気後れを感じながら、手押しの信号を押して国道を渡る。国道沿いの歩道の奥に植えられてあるナナカマドをゆっくり見ながら東へ進む。鈴生りのヤドリギの実は、過日よりも色が強くなっている様にも思われたが、真っ赤な実はなかった。どうやら此処のヤドリギは、黄色い実のヤドリギなのかも知れない。酪農学園の南に広がる原始林から小鳥が運んで来たものらしい。ナナカマドの並木が切れて、酪農学園機農高校があった地点まで着いた。道を南へ進んでみる。立て札が出ていて、酪農学園の敷地内につき、トラクター優先と書かれてあった。昔あった木造の建物は壊され、講堂の様な建造物が建てられていた。





国道を東へ進んだ方が近道だったが、多い車の流れが目に入ると疲れるので、跨線橋迄戻り、団地の南端の一番通りを東へ進んだ。南向きのお庭に、小鳥の餌台が立てられていて、林檎が刺されてあった。一番通りは、国道に近い所で行き止りとなり、少し北へ折れて、国道と合流する道を進んだ。大型量販店は、合流点の少し東にある。




帰りは、何時もの煉瓦工場がある一番通りの北を平行に走る道を帰った。気分に任せて道を折れ,更に北のバス通りへ向う。東の沢の西側の空き地に、立ち枯れたヒマワリが残っていた。未だ通ったことないバス通りへ続く道へ出た。余り大きくない若いナナカマドが並木になっていた。未だ実が沢山付いている。




バス通り近く、並木が途切れた木を見上げたら、小さなヤドリギが着生していた。どうやら小鳥の落とし物が根付いたものと見える。南からの風なのに、強く冷たい風だった。