15, 02. 2012 国道の南へ


気温が4度と暖かくなった昨日は、朝方の重い雲が切れ、10時過ぎには青空が広がって来た。薄暗い天候で色を使用する仕事をする気になれず、陶の作業を始めていたが、射し込んで来た陽光に、不機嫌な色を見せていた床面の青が輝き出したので、陶の仕事を中断して、和紙での制作に取り掛かった。青が輝き出すと、次に必要な色と位置に呼ばれる様に仕事を進めることが出来る。

和紙の仕事を一区切りつけ、中断していた陶の作業の区切りを付けたら、2時過ぎになっていた。前日、鉄道林前の道を歩きながら、樹々の間から透けて見える国道を見ながら、暫く南を歩いていないのに気付いた。風もなく暖かいので、久々に国道の南を廻って来ることにした。家の東の道を南へ向い、跨線橋を渡る。手押し信号の位置に丁度居合わせた学生について、国道を越えた。酪農学園大学の正門から南へ向う。西のシラカバ並木の梢が煙っていた。国道まで、300m程続く並木で、車の通行は禁止されている。




もう1本西の道路の角のナナカマドを見上げた。ヤドリギは未だ実を付けていた。広く除雪された道を更に西へ進む。昨冬の雪で大分枝を切られたカラマツが、松毬を数多く付けていた。文教通りを渡り、道立図書館の南へ廻る。ズミに寄生したヤドリギには、花が付いていた。花と言っても、僅かに黄色の小さな突起があるのみ。アカミヤドリギも、実が成熟して赤く色付くまでは、花も実もヤドリギと変わらないないことを昨年確かめた。





夏には西へ通り抜け出来る道は、雪の為に通り抜け出来ず、元の通りへ戻って図書館の前庭に出た。車が通れない道が、広く除雪されて国道へ続いている。西側にあるイヌエンジュには、未だ莢が残っていた。秋に花の様に美しく紅葉していた莢を思い出す。東側のイヌエンジュの枝先に、冬芽が出ていた。昨年は花を見損なった。今年は、タホ川流域で見かけた白い花と同一のものか確かめたい。国道近くに数本聳えるハルニレの巨木にも、樹の大きさとは不似合いな程小さな冬芽が出ていた。ハルニレは葉よりも先に花が咲くので、このフユメは花芽ということになる。






国道へ出て駅の跨線橋を渡り、団地へ戻った。中央の沢を渡っていると、大きな鳥の姿が見られた。ズームをかけて、漸く姿を捉えた。ミヤマカケスだった。沢の東の遊歩道を北へ戻る。北の沢の遊歩道に入る頃、日が大分傾き出していた。




薔薇色に夕映えが出ていたが、今朝は曇っている。今日から天候は下り坂。また真冬日が続く。