18, 11. 2009 緑色の小物入れ


昨日早朝は晴れ間が出ていたが、時間を追う毎に雲が厚くなり、薄暗い一日となった。一昨日時間が押して出来なかったアトリエの床磨きを終えた頃には、何時降り出しても可笑しくない程、雨雲が低く垂れ込めていた。準備は整えたが制作を始める気分にはなれず雑用をこなす内、先週見付けた緑色の革のことを思い出した。

工房からの帰りがけ、2つの画廊を廻ろうと思っていたら、運良くK・K さんもお出かけとのことで、2つの画廊を車で廻ることが出来て、予想より早く予定を終了出来て、戻りがけに東急ハンズを覗いたら、夏から探していた緑色の革の端切れが見付かった。小物を作るには少し革が厚かったが、中々入手出来ぬ色なので、買求めて来た。

夏から気に懸かっていた、カメラを入れるケースに取りかかった。製図をしてみると、少し余分が出た。革がしっかりしているので、外縫いのものなら採れるかも知れないと思い、縫い代なしの形を入れてみると、何とかもう1つ分取ることが出来た。上写真は、裁断を終え、裏面に接着綿を貼付けた状態。右手は内縫いにする為のもので、 左手の外縫いのパーツよりは縫い代分が大きくなっている。裁断と綿の接着さえ終えれば、自分のものは何時でも縫えるので、内縫いのカメラケースに取りかかった。マチを縫い合わせ、縫い代に全て両面テープを貼る。縫い代を割って、両面テープで押さえ、裏返して形を整え、クリップで縫い代を押さえて数時間放置する。この間に裏布を裁って縫い合わせ、縫い代はアイロンで割って、蓋の部分の裏側に革を両面テープで貼付け、マグネットボタンを取り付ける。縦11cm、横7,5cm, マチ幅3,5cm の小さなものながら、製作工程は内袋にポケットがないだけで、大きなバッグと全く同じ。今回の様に革に厚みがあると、仕事はやり難い。





形が整った外袋に内袋を入れて整え、小口にステッチをかけて出来上がった。夏以来の気懸かりを、一つ解消出来た。お花の好きな方なので、花の種を入れてお送りすることにしよう。今日は雪の予報が出ている。昨日同様、この時間青空が覗いているので、午前中は製作に当てて、天候が悪くなったら、他の郵便物と一緒に送りたいと思っている。