19, 11. 2009 降雪


午後から雪の予報が出ていた昨日、気温も下がりもう“宿敵”も徘徊してはいないだろうと、義妹と話し合い、飼い猫のアタローを外に出した。脱兎の如く飛び出して遠征することを予想していたが、内庭中の匂いを嗅ぎ回っていた。猫にもテリトリー意識があるものらしい。寒いのか踞っているので、家に入る様に声を掛けても頑として動かない。やがて、牡丹雪が舞い始めると、暫く空を見上げていたが、走って戻って来た。ほぼ一月振りの短い“外出”だった。




目紛しい天候で、10時過ぎには晴れ上がり、仕事が進んだ。午後には雲が厚くなり、強い風で横殴りの雪が降り始めた。すっかり薄暗くなり、午前中に輝いていた青が重く沈んでしまったので制作を諦め、郵便物を出しに出かけた。路面に落ちた雪は直ぐに融けていくが、植物や屋根の雪は消えずに降り積もっている。西隣の松に施された雪吊りが、雄々しく見えた。春迄、この姿で、降り積もって重くなった枝を支えなければならない。向い側の生垣のドウダンツツジはすっかり葉を落とし、落葉には雪が降り積もっていた。塀の角からはみ出したミヤギノハギも、真っ白になっていた。





白樺公園は真っ白だった。公園入口のお宅の松の木は、クリスマスツリーさながら。子供達が駆け上る小山も、雪に覆われていた。



予報では、根雪は12月上旬になるとのこと。週間予報には、雪だるまのマークが勢揃いしている。暫くは、地の底へ引込まれそうなこの暗さに、耐えなければならない。