30, 10. 2009 秋仕舞い
曇と雨の予報が出ていた昨日は、南風が吹いて気温も上がり、時折陽も射して制作は捗った。夕刻にはすっかり晴れ上がり、半月を過ぎて丸みを増した月が綺麗だった。夜半に雨が降って、今朝は敷石が濡れている。今日は気温が下がるらしい。
来週、文化の日の祝日に雪の予報が出て、制作の合間に最後の切詰め作業をした。花期の終ったものは、背丈の高いものは、3分の1、半分と、少しずつ切詰めて来てあるが、雪を前にして、根元の10cm程を残して切詰める。花びらが落ちて、丸い実になっているシュウメイギクを切詰めようとして、また蕾が上がって来ているので見合わせた。シュウメイギクは、分枝して花茎を伸ばすが、最初にその分節点に花を開く。長く分節点から伸ばした花茎の先に賑々しく花を付けるが、その花の時期が終わると、また花茎の根元の分節点から蕾が出て来る面白い習性がある。季節外れの蕾を付けたストケシアは、少々歪ながら花を開いた。咲き残っていたホトトギスやシオン、クジャクソウと一緒に切り取って生けた。
鮮やかに紅葉していたクロフネツツジやサラサドウダンは、葉を半ば落としてしまい、明るかった内庭が枯れ色に沈み始めた。僅かにナツツバキと家の東側のドウダンツツジが壮絶な赤に燃えている。紅葉が遅れていたスモークツリーも色付き始めた。
枯れ色に朽ちている庭で、ジギタリスの葉は鮮やかに緑色を見せている。来年花を付ける株。周囲に見える小さな芽は、今年の種が発芽したもの。雪に埋もれて葉の大半は黒くなるが、明春葉の中心から花茎をのばして夏に花を付ける2年草。シャクナゲも来年の花芽を膨らませている。尖っているのは葉の芽で、この芽が開いて葉が大きくなると、今年開いた葉は黄変して落ちる。来年の花期に向けて、静かにプログラムが進行している。
ジギタリス Digitalisu purpures ゴマノハグサ科
シャクナゲ Rhododendron brachycarpum ツツジ科
シュウメイギク Anemone hupehensis キンポウゲ科
ストケシア Stokesia laevis キク科
スモークツリー Cotinum coggygria ウルシ科
ドウダンツツジ Enkianthus perulatus ツツジ科
ナツツバキ Stewartia pseudo-camellia ツバキ科