29, 10. 2009 外出禁止令


台風の北上で暫く愚図ついた天候が続いていたが、昨日は良く晴れ上がった。庭木の紅葉は、ドウダンツツジを除いて、数日の雨で色褪せ、落葉が始まった。明るい陽光で、仕事は順調に進む。今日からまた、天候は下り坂で、週間天気予報には終に雪だるまのマークが登場した。最後の切詰めをしなければならない。

先週土曜日、何時もの様に夕食後の散歩に出かけたアタローが、すっかり日が暮れて暗くなってから戻って来た。朝食後と夕食後に雨天以外は必ず出かけ、日中は椅子に丸まって寝ている。毛並みが乱れているので良く見ると、背中に血が滲んでいた。右耳も少し切れていた。どうやら何処かで喧嘩をして、ヤラレタらしい。近くに行きつけの犬猫病院があるのだが、時間も遅く、土日にかかってしまったので、義妹が消毒薬を背中にかけた。フエ〜と奇妙な長い鳴き声を残し、一目散に3階の納戸へ逃げ込んで行った。

翌日曜日は、食事も何時も通り摂って、外に出して欲しいと要求したが、地面にごろごろ転がるので、出す訳にはいかない。アトリエで仕事をして一息つくと、母屋との境の硝子戸の前で、出して欲しいと鳴いているアタローの姿があった。出して貰えないので、他の猫に八つ当たりをする。何時もは寝ている時間なのに眠れないらしく、眠さと欲求不満で機嫌の悪いこと甚だしい。午後散歩に出かける折、アタローは眠い目を無理にこじ開けて、3階の階段で不貞腐れた様に寝そべっていた。1時間半余の散歩から戻ると、居間の窓から外を眺めていた。可哀相だが、この傷では致し方ない。






明けて月曜日、義妹が病院搬送用の籠を持ち出して来た。先年18歳で大往生した犬の頃から使用している年代物の籠。2人で暴れるアタローを何とか籠に納め、義妹の車に積み込んだ。小1時間で戻って来て、籠の扉を開くと、脱兎の如く飛び出して3階へ駆け上り、日暮迄降りて来なかった。流石に空腹になったのか、6時を過ぎて降りて来たアタローの背の毛はバリカンで刈られ、綿花が透明なテープで貼付けられていた。火曜日も大捕物の末、病院通い。昨日は、様子を見るということでお休み。今日また、治療が待っている。綿花に滲んでいる体液の様子では、未だ外出禁止令は続きますぞ、アタロー君。




アタロー オス猫 5歳