07, 08. 2009 リシリリンドウ
漸く天候が安定して来た。気温は26・7度と、幾分物足りないが、昨夜は夜分も曇らず、月が綺麗だった。湿度は例年よりも高いように思われる。所用で東京に出かけていた弟夫婦は、暑さにげんなりして戻って来た。気温よりも湿度の高さが堪えたらしい。この好天続きで、生育が遅れているという米が持ち直してくれれば良いのだが。
ロゼット状に地面に丸く寝そべっていたリシリリンドウが、先端を持ち上げて、コバルトブルーの花を開いた。花びらの裏は紫色なので、花全体の印象は、ウルトラマリーンに近い。以前、ロゼット状の株を割って、2箇所に分けて植えたが、手を加えなかったこの株の勢いが、最も良い。株の中央から、次々に新芽が出て来る。白さを増したヤクシマショウマ、やはり地に寝そべって咲くローズヴァイオレットのビランジと一緒に、硝子器に入れた。
昨年秋に、庭に仲間入りさせたナツエビネに花芽が付いた。春に日記に記したが、今年は根付いてくれれば上々と思っていたのだが、勢いが良いので時折葉組みの中心を覗いていた。奥に植えてあるヤグルマソウの大きな葉が傾斜して覆い被さりそうになったので、葉を切り取ろうとして花芽に気付いた。エビネやサルメンエビネとは異なり,株の脇から花芽が出ていた。勢いのあるしっかりした花芽なので、思いがけず花を見られることになりそう。
ナツエビネの奥のヤグルマソウは、風で葉が折れ曲がった部分が紅葉し、鮮やかな色を見せている。自然の画才には、舌を巻くばかり。変化を見ようと残しておいた花後の花序は、雨で朽ちて来たので切詰めた。
ナツエビネ Calanthe reflexa ラン科
ヤグルマソウ Rodgersia podophylla ユキノシタ科
リシリリンドウ Gentiana jamesii リンドウ科 別名 クモマリンドウ