19, 06. 2011 ホウチャクソウ


晴天で気温も上がった前日から一転、昨日は雨雲が低く垂れ込め、気温もぐんと下がった。急激な天候の変化に体調を合わせるのを強いられる。アトリエの出口の近くで、ホウチャクソウが次々に咲き始めた。目立たぬ花ながら、葉も柔らかく、俯いた花の先端が緑色を帯びていて好ましい。直ぐ近くのシコタンハコベも小さな花を開き始めた。家の西側では、シラネアオイやナツエビネ、実生のヤマシャクヤクに陽を当てる為に、邪険に根切りをされたヤグルマソウが、いじけて隣家の方へ向って花を開いていた。






帰宅が夕刻になると言っていた弟夫婦が、正午前に帰って来た。教室を済ませて、少し遅めの昼食となった。海産物を買い込んで来て、義妹は鰈の下拵えに取り掛かった。予定していた夕食の献立を急遽変更し、不足の野菜を買いに出かけた。時折ぽつぽつと雨が落ちて来る。傘をさす程ではないので、東の沢を廻って、スーパーへ行くことにした。先日見かけたエゾワサビが満開になっていた。横の植込みに、キツネノボタンを見付けた。以前は随分見かけたが、最近は余り見かけなくなった植物。図鑑を調べたら、茎や葉柄に毛があるこの種は、コキツネノボタンであることが判った。




東の沢は葉が生い茂り、鬱蒼としていた。空が一段と暗さを増して来たので、沢を離れて住宅街を北西に向う。あかしあ公園近くの沢から伸びているハリエンジュに、白く蕾が見えていた。公園の奥に以前から気に懸かっている葉が黄色い灌木がある。無人の公園に入って灌木を見た。道立図書館前の木よりも葉は緑色がかっていたが、同じ蕾を上げたエゾサンザシだった。比較的近い位置なので、通りがかりに観察出来る。更に西のお宅のヤマボウシを見に立寄る。前日案内した家のヤマボウシは未だ小さかったが、総萼片が大分大きくなっていた。道路に低く突き出ているので、花を記録することが出来るかも知れない。






久々に、三番通りの公園の窪地に立寄った。野草は咲き残りのコンロンソウのみだったが。花期は大分終盤ながら、シウリザクラが見られた。薄暗く、何とも肌寒い一日だった。


エゾワサビ    Cardamine fauriei アブラナ科
キツネノボタン Ranunculus chinensia キンポウゲ科 
シコタンハコベ  Stellaria ruscifolia ナデシコ
シウリザクラ   Prunus ssiori バラ科
ホウチャクソウ  Disporum sessile ユリ科
ヤグルマソウ   Rodgersia podophylla ユキノシタ