01, 08. 2009 ユウバリシャジン
7月の最終日の昨日、四国に梅雨明け宣言が出された。最も日の長い2ヶ月が日照に恵まれず、予定通り仕事が進まなかったが、農作物とは異なり、好天が続くと言う秋には充分に遅れを取り戻せる。何時もと異なる雨の多い夏は、植物の思いがけぬ性質を知る機会にもなった。水撒きは欠かさぬものの、夏には葉が傷んでいたチョウノスケソウが、青々として,新たに蕾を付け始めた。思っていたよりも水分を多く必要とする植物だったことが分かる。
2日続いた午後からの好天で、ユウバリシャジンが一気に開いた。花びらが薄く、花期が短いのが惜しまれる。キキョウ科の植物は、殆どが花期は短い。先に咲いたツリガネニンジン同様、花の跡には丸い実を形成する。
6月に伸びた茎を放射状に開いて、地面に寝そべっていたリシリリンドウが、茎の先端を僅かに持ち上げ、大きな蕾を見せ始めた。茎の太さに比べて、蕾は大きい。鮮やかなコバルト・ブルーの花がもう少しで見られる。コバギボウシも数日の高温で花穂をぐんと伸ばして来た。当地に越す以前からあった古い植物。ルリタマアザミの色付きが遅れる一方、早くもシュウメイギクの蕾が見え、トンボが飛び交い、季節の進行が錯綜しているように思われる。
コバギボウシ Hosta sieboldii ユリ科
ユウバリシャジン Adenophora preskiifolia キキョウ科
リシリリンドウ Gentiana nipponica リンドウ科