02, 08. 2009 リンゴとヤマボウシ


曇りと雨の予報が出ていた昨日は、思いがけぬ晴天となった。こう雨が続くと予報の外れが気にならず、えらく得をした気分になるのが可笑しい。以前日記に、予報が外れると気象台への不満の電話があることを記したが、個人的な感情の起伏とは別に、事業に影響する職種がある事が、丁度午前中に油絵を描きにみえていた“情報源”の方から披瀝された。日常の暮しでは殆ど縁のないコンビニ等の仕入れに、大きく影響するという説。言われてみれば、コンビニから出る途方もない廃棄処分になるという食品の数字にも合点がいく。週間予報、1日の時間ごとの予報と出る予報は、酷く確率が悪いが、昨夜の雨の予報は当たって、今朝は小雨が降っている。

昨日使用するモデルを買求めに、一昨日夕刻買物に出かけた。南西の方角にある商店街へ行くついでに、ヤマボウシの実が気になって、6月に見付けたヤマボウシのある2軒のお宅を廻ることにした。白樺公園の傍のヤマボウシは、樹が大きく、間近に実を見ることは出来ない。歩き出して間もなく、ご近所のリンゴの樹で、足が止まった。放送局にお勤めだったこのお宅のご主人は大工仕事がお得意で、公団が提供したブロック造りの三角屋根の個人住宅に越されると直ぐに、車庫と、車庫の2階にご自分の工作室をお独りで建て増しされた。現在は、お子さんとの二世代住宅に大きな家を建替えられて、労作の車庫と工房は残っていないが、当時植えられた2本のリンゴの樹は、南に面した玄関前で見事に大きくなっている。道路際に植えられているのは、インド林檎。最近はデパートの果物売り場でも見なくなったが、子供の頃は良く食べた。緑の実に、ピンクがかかる、水分は余りないが甘みのある種。既に袋がかけられていた。もう1本は、少し玄関寄りに植えられた実が赤くなる種で、名称は分からない。秋になると紙袋が外され、艶やかなリンゴが姿を現す。下写真は、袋がかけられていないインド林檎の実と、その奥の赤い実の生るリンゴの樹。




白樺公園を西へ抜けて、中央の沢の東側の遊歩道へ入る曲り角迄辿り着く。蔦が美しい石塀を曲がると、塀の上にヤマボウシが見えた。花は既に落ちて、沢山の実が見える。先日実がぶら下がっていると見たのは間違いで、花心が肥大した実は、上を向いていた。幾何形体に凹みの入った実も良く見えた。




遊歩道を南へ進み、バス通りを渡って、更に南のもう1軒のお宅を目指す。こちらのお宅のヤマボウシは、未だ花が残っていた。玄関脇に植えられたヤマボウシは、間近に手で触れることさえ出来る。花びらを落とし、実を形成する過程が、観察出来た。リンゴとヤマボウシは充分満喫出来たが、目当てのモデルになりそうなものはなく、仕方なく白いカサブランカと水密を買求め、庭のスモークツリーの葉とヒヨドリバナ、ルリタマアザミと組合わせることにした。


ヤマボウシ Cornus kousa ミズキ科
リンゴ   Malus domestica バラ科