19, 07. 2009 カシワバアジサイ


雨の日曜日。予想最高気温は19度。明日は「海の日」とかで連休になっているが、この天候と気温では、水遊びもなるまい。府中在住の友人からの葉書には、日照りでぐったり萎れた当地の夏のアジサイの様な情景が記されていた。昨日油絵を描きに見えた方は、蒔かれた野菜の種の発芽率が悪いと、話しておられた。

途中経過を何度か載せていたカシワバアジサイが開いた。2株植えてあるカシワバアジサイのもう一方は、躯体は大きくなったが、日照条件が悪い所為か、今年も花芽を付けなかった。葉が茶色を帯びて固いこのアジサイは、雨よりも明るい陽射しが似合うように思う。




ルリタマアザミの根元で、タカネオミナエシの別名を持つチシマキンレイカが花序を持ち上げて来た。背丈は20cm弱。平に開いた花序に小さな黄色の花の集積を付ける。背丈が大きくなるオミナエシよりも、一月程花期が早い。2m程に背丈を伸ばしたヒヨドリバナが花序を拡げて来た。ヨツバヒヨドリの近種のこの種は、オオヒヨドリバナの別名を持ち、背丈は高く、頭花は白い。秋の七草のフジバカマと同属で、キキョウ、オミナエシヒヨドリバナと開花して来ると、不完全燃焼も甚だしい夏だけに、気分が滅入る。




ルリタマアザミの開花が遅れているが、ルリタマアザミと映りの良いクサレダマが咲き始めた。黄色の花の植物は繁殖力が強く、特にクローム・イエローの花は押し付けがましさが感じられて好まないが、クサレダマはレモン・イエローで透明感があり、細い茎に疎らに付く花は、浮遊感と涼感があって好ましい。全く似ているとは思われない、マメ科レダマという木に似ている草という即物的な名称には、うんざりさせられる。別名のイオウソウも、臭気が感じられて今ひとつ。命名者の感性を疑う。



カシワバアジサイ Hydrangea quercifolia ユキノシタ
クサレダマ    Lysimachia vularis var. davurica サクラソウ
チシマキンレイカ Patrinia sibirica オミナエシ
ヒヨドリバナ   Eupatorium glehnii キク科