16, 07. 2009 ツリガネニンジン


雨で倒れた植物を引き起したのも束の間、昨日は終日強い風を伴った雨が降り続いた。今朝は風は収まっているが、雨は止んでいない。道南では土砂崩れの被害が出たと、報じられていた。天気図を見ていると、例年6月から7月にかけて、大陸から太平洋に移動する高気圧が、北海道より更に北の樺太からカムチャッカ半島の方へ抜けているのが分かる。梅雨前線が、北へ押し上げられたということか。“梅雨明け”が待ち遠しい。

手紙を出そうと住所録を開いたら、挟めてあった葉書が落ちた。昨年、音威子府での版画展へ向う折に、展覧会のメンバーだった帯広在住のI さんの個展が深川で開催されていたので、途中下車をして立ち寄った折の写真が載せられた、I さんからのお礼状。個展会場は、深川駅前の2室からなる大きな主会場と、かなり離れた住宅地にある『うなかがめーゆ』という1軒の住居を改装して展示場としたギャラリーの2箇所に分かれていた。I さんのご主人に車で送って頂いたギャラリーは、緑に囲まれ、全道展の会員でもあるギャラリーを主催されるW さんが、庭仕事の手を休めて、迎えて下さった。展示空間は、小品に程良い空間で、作品を見終わり、入口前の庭に面したデッキでコーヒーを戴いた。敷地に余す所なく、多種の植物が植え込まれたお庭をご案内頂いたが、植物への愛情が感じられ、米国の絵本作家、ターシャ・テューダーを想起させた。良く晴れたお庭での、佳い時間が甦った。

青みの強い紫色の花を付ける、ツリガネニンジンが開いて来た。背丈は1m50cmを超える。東側の隣家との境界に、やはり背丈が高くなるルリタマアザミと共に、生垣代わりに植えてある。今年は長雨に祟られて、2度も倒れて茎が湾曲し、姿が良くない。雨で朽ちぬうちに、切り取って生けてしまわなければならない。




ツリガネニンジンの直ぐ傍で、カスミソウも開いて来た。もう30年程以前に、種を蒔いて育てた多年草生花店で切り花として売られているカスミソウよりも、花が小さいのが気に入っている。これも大きな量塊が雨で倒れ、一昨日漸く竹を更に1本増やして引き上げたが、早めに切り取った方が良いかも知れない。長雨の所為か、サギソウの生育は順調。ここ数年、新芽が外に向かい、中央が空いてしまっていたが、今年は勢力が方向転換したのか、中央の芽の勢いが良い。点在している青白い小さな芽は、シロバナコマクサが自然発芽したもの。




カスミソウ    Gypsophila elegans ナデシコ
サギソウ     Habenaria radiata ラン科
ツリガネニンジン Adenophora triphylla var. japonica キキョウ科