10, 05. 2011 贅沢な芝生


朝方覗いていた青空が広がり、昨日午前中は良く晴れた。風は相変わらず強かった。晴れている内にと、半端な位置にあるギンロバイとヤマツツジを、西の境界付近へ移植した。アトリエの東側からツリガネニンジンとルリダマアザミを掘り上げ、点在する木の間に植え込んだ。未だ芽を出したばかりの植物が背丈を伸ばせば、緑のフェンスが出来上がる筈。

高曇りとなった午後、久々に国道の南を歩いて来ようと出かけた。国道を渡り、酪農学園大学の正門から南へ向った。西に見えるシラカバの並木は梢の量塊が増し、西の山々が青く高く見えて、雨が近いことを伺わせていた。道端の叢に、淡い色のスミレが咲いていた。アオイスミレに似ているが、スミレは同定が難しい。国道に平行に走る道を西へ向う。シラカバの並木を過ぎると、西の山がくっきり見える。手稲山の山頂付近が白く彩られ、下は青く見えていた。雪解けが進んでいるのだろう。





側溝の底に、一面のネコノメソウの姿があった。湿潤な地を好む植物らしい。前日ヤドリギの小さな実を見付けたので、ヤドリギを見回った。花の時期も遅れていたが、未だ実は形成されていなかった。道立図書館の南のアカミヤドリギは、雄花だろうか、小さな変化のある花を付けていた。






道立図書館の庭を北へ進む。黄色の花を付けている灌木が目に入った。近寄ると名札が付けられてあり、エゾサンザシと記されていた。黄色く見えたのは花ではなく若葉で、白い花が6月に咲くことが判った。楓か紅葉か、花芽が開き始めていた。




国道に近い一帯の芝生の色が、白味を帯びた緑に変わっていた。近付くとキバナノアマナの大群落だった。株は古いものらしく、花の数も多く付いていた。30m程北は国道、東には団地へ入る道路が土手下を通っている。北東一帯に広がる大群落を夢見心地で楽しんで戻った。



昨夜の雨は今朝は上がって、風は止んでいるが気温が低い。梅は三分咲き。中々開いて来ない。