15, 07. 2009 ヤマボウシ


気温が20度を越え、思いがけぬ晴天になった昨日は、雨で頭が重くなって倒れた植物の引き起しに追われた。背丈が高くなるツリガネニンジンは、6月半ばに纏めて縛り、竹を挿して支えていたのだが、水滴で重くなり、竹ごと倒れていた。大きな量塊になったカスミソウも、茎の脆弱なキバナノカワラマツバも、皆地面に寝そべっていた。一昨日の雨で庭に出られぬ間に、夏花が咲き始め、作業を終えてから写真を撮った。晴れ間は僅か1日で、今朝は風も強く、雨が降っている。道南では150mmの降雨予報も出ており、“梅雨明け”は未だ先のことになりそう。この様な鬱陶しい初夏は、初めての経験。

一昨々日の散歩の後半、主目的のヤマボウシに囲まれたお宅を見付けた。予想を超えた大きなヤマボウシだった。未だ雪がある時期に、此処を散歩で通っていたが、他の広葉樹と同様に葉を落とした状態で、ヤマボウシとは気付かなかった。公園に面した東側に1本、南向きの前庭に2本のヤマボウシが植えられ、大きくなった樹木が家を包み込む様に覆っていた。少し盛りを過ぎて、公園の地面には、白い花びらが落ちていた。誰も通らぬのを良い事に写真を撮り、大きなヤマボウシを心いく迄堪能した。6月の散歩で見たヤマボウシは、これ程大きくないので、花を間近に見られる利点はあるが、花迄の距離が遠いとは言え、この量塊は圧巻だった。時期をおいて、変化を見届けようと思う。




更に北へ進んで、団地の北端を通る車道に出て東へ進む。少し遠回りをして、家から北東に位置するスーパーに出かける折に通る、ナナカマドの公園を通って戻ろうとの算段。先日買物帰りに見付けた公園脇のお宅のアジサイが目当て。小振なアマチャと思われる花だった。恐らく団地が出来る以前からのお宅と思われ、広い敷地に花木を多数植え込み、種苗のお仕事をされておいでの様子。同種のシャクナゲやモミジ、バイカウツギ等が、多数見られる。敷地の周囲を囲むイチイの生垣に挟まれる様にして、生垣の一部となって咲いているアマチャ。前を通る度に、足を止めて見ている。




帰りがけ、公園に入る細い路地の生垣の下に、ドクダミが盛大に咲いているのを見付けた。我家の様に、抜き残したものではなく、場を与えられて増え広がった幸せなドクダミ




アマチャ  Hydrangea serrata var. thunbergii ユキノシタ
ドクダミ  Houttuynia cordata ドクダミ
ヤマボウシ Cornus kousa ミズキ科