03, 07. 2009 イブキジャコウソウ

 


先月の異常気象を思い出させるすっきりせぬ天候が続いている。気温が20度を超えているのと、風が弱まっているので、寒くはないが鬱陶しい。

通りに面して設置されている大きな灯油タンクの足元で、イブキジャコウソウが咲き始めた。1年の半分を超える期間の暖房と、1年を通しての給湯を灯油に頼っているので、無粋な姿のタンクは必需品。冬期間の灯油の補給が頻繁になるので、道路際に設置せざるを得ない。4本の足元は、コンクリートの土台が埋め込まれ、灯油を送る管が母屋とアトリエに繋がっている。

タンクの後を、大きく広がるキャラボクで塞いであるので、塀とキャラボクの間に、背丈の高くならぬ植物を混在させ て、吹き寄せにしてある。良く生え広がるイブキジャコウソウに地面を覆う役目を担わせ、数種の野草を混在させている。伊吹山に多く産することからの名称の植物。

 
     


暦の半夏生に当たる昨日、敷地の境界付近に植え込んであるハンゲショウを覗いてみた。大分背丈を伸ばして来ているが、未だ花穂は付いていない。ドクダミと近種のハンゲショウは、白い根茎を伸ばして 良く増えるので、隅に追いやられているが、日照不足の所為か、別名 のカタシログサに相応しい白い葉は、未だ見せたことがない。

 
     


上述の吹き寄せで、タテヤマウツボグサも花を開き始めた。家の建替え以前には紫のウツ
ボグサもあったのだが、建替え以降は白い種だけになってしまった。目立たぬ花ながら、
他の野草と混在させると、夏の草原の雰囲気が出て佳い。


イブキジャコウソウ Thymus qunqueccostatus シソ科
タテヤマウツボグサ Purunella vulgaris var. lilacina シソ科
ハンゲショウ    Saururus chinensis ドクダミ