21, 07. 2012 サンキライがやって来た


昨日も早朝から良く晴れた。朝の気温は低く、ブログの更新時にはカーディガンを羽織って作業をした。オホーツク海高気圧の勢力が強く、本州方面でも気温が下がると報じられていた。前日剪定した梅の枝を細かく切って、ゴミ袋に詰め込む。既に詰め込んであったユウバリヤナギとチシマザクラの詰ったゴミ袋と共に、集荷場所に運ぶ。家の東側のオイルタンクの傍のキャラボクが伸びて、東側の通路が塞がっていた。キャラボクの剪定をしていたら、東隣のお宅の硝子戸が開く音がした。庭の奥へ進み隣家の庭を覗くと、奥さんが寝具を干している最中だった。

2週程前、隣家の北側の塀と道路の間に、雑草に混じってサンキライが伸びているのを見付けた。此の位置にサンキライは植えられていたことはなく、種子が鳥に運ばれて芽を出したものと思われる。東隣のお宅は借家になっていて、若いご夫婦はお子さん達の遊びの為の芝生を作られたのみで、庭には殆ど手を入れていない。夏草が生い茂ると、家主が人手を頼んで草刈りをするのが習いになっている。全く隣家には不要のものと思われたが、勝手に掘って来る訳にはいかない。庭越しに話す機会があればと考えていた。好機到来。声をかけて、サンキライのことを尋ねた。予想通り植えられたものではなく、もう少しで草刈りが行われるので、掘り上げても構わないと言われた。




了承を取り付けて、今度は西隣のお宅を訪ねる。道路側にあったオイルタンクを一昨年東側に移された折、生垣のヒバを切ったので、我家の屋根の雪が当らぬ様に敷地の境界に金属製のフェンスを建てられていた。此のフェンスに蔓を絡ませて頂いても良いかと尋ねたら、快諾して下さった。境界付近に増え広がっているハナトラノオとシオンを引き抜き、腐葉土と水をたっぷり入れて、掘り上げて来たサンキライを植え込んだ。近所にサンキライを植えてあるお宅はない。東へ300m程離れた所に、ゴミ箱の陰になってしまったサンキライがあるのみ。鳥の置土産に相違ない。結構太い根が出ていて、数本の蔓が出て、花と実が付いていた。




午後から買物に札幌に出かけた。道庁の北門から構内に入る。春から随分気を付けて見上げていたヤチダモに、既に莢が下がっていた。花は目立たぬものなのか、見逃してしまった。正門の方へ通り抜け抜けようとしたら、両側に見た目にも暑苦しいオレンジ色のテントが並んでいる。何やら物産品のデモンストレーションらしい。人混みを避けて南門を出て、庭の外郭を廻って正門へ向った。大通公園ユリノキも気に懸かったが,ビール祭の開催中で敬遠した。南側の歩道脇の街路樹はハクウンボクで,見事に実を下げていた。





モデルの生花と茶菓を買い求め,前夜切れたベッド脇のスタンドの電球を買い求める。売場には従来の白熱高の電球はなく、全てLED電球が並んでいた。消費電力が少ないことと、寿命の長さが謳われている電球だが,価格はかなり上がっていた。家に戻り,荷物を玄関に置いて,サンキライの様子をみた。水が上がって,大丈夫そうだった。ヤグルマソウが小さな実を付け,ヒヨドリグサの花序が僅かに色付いていた。




サンキライ Smilax china ユリ科 山帰来 サルトリイバラ