19, 01. 2019 僅かな晴間に


昨朝の強い吹雪は、暫く続いた。強い風が降り積もった雪も吹き上げるので、空間を漂う雪の量は増える。仕事もならず本を読んで過ごしていたら、戸外が明るくなった。窓の外を覗くと、カラスに張り付いた雪の向こうに、青空が見えていた。



直ぐにアトリエに降りて、仕事を進める。ひと仕事進めて自室に戻ると、陽が当たって、窓ガラスの雪は滑り落ちていた。暫く本を読んでいると、紙面が暗くなって来た。窓を見ると、また雪が吹き付けられていた。



正午を過ぎて、また空が明るくなって来た。雪が止んでいる内に歩いて来ようと、散歩に出かけた。歩道の足跡を、辿って歩く。歩道脇の雪が風で迫り出し、弧を描いていた。北東を向いている歩道脇の家は、壁に吹き付けた雪が貼り付いていた。





鉄道林前の1本北の道に入る。大荒れの所為か、建設現場には人の姿がなかった。これ程強い風にも、ネムノキの実は落ちていなかった。突き当りの緑地帯を目指して歩く。ケヤキと雪掻きをする人が見えていたのに、一瞬また吹雪になって、白く霞んでしまった。






住宅街の道の車の轍を辿って歩く。何とかしらかば公園に近付いた頃、吹雪が止んだ。ハナズオウに、暗褐色の冬芽が見えていた。