13, 03. 2018 雪を融かす雪


昨朝の前夜からの雪は,11時過ぎまで降り続いた。日記の更新を終えた7時過ぎには、出窓の子屋根の雪が垂れ下がり、落ち始めた。庭木を白く染めていた雪も、次第に落ちていった。駅前の銀行に所用があって、10時少し前に家を出た。

路面には、余り雪が積もっていなかった。現代的な華道作品を創る鶴岡出身の作家が、「春の雪は、雪を融かす雪。」と言ってお出でだったのを思い出した。言い得て妙、降った雪で路面が緩んでいた。舗装されていない遊歩道を避け、住宅街の枝道を南西に向かう。桜程大きくはないないが、シダレザクラの冬芽も着実に膨らんで来ている。長い間空き地だった場所で、重機が雪を掘り返していた。あたり一面、泥が広がっていた。鉄道林前の道に架かる橋から、アンダーパスと国道の南を眺める。銀行で用事を済ませ、駅前のスーパーで焼き菓子を買い求めて、中央の沢に出た。





斜めに凍り付いた雪が危険だった階段の雪が融け、安全になっていた。前日の窪地と同様様、沢の底の流れが姿を見せていた。黄葉が早い桂の梢に、冬芽が目立ってきていた。安全になった50段の階段を上り、沢の東へ出た。





沢の東の遊歩道の雪も融けていたので敬遠し、住宅街の枝道を北東に戻る。開花が早いヤマボウシの冬芽を見上げる。雪が止んで、西の空が晴れてきた。切り詰められたハナズオウの冬芽が、赤紫色になって来ていた。







午後に入って雲無くよく晴れ、晴間は夕刻まで続いた。自室で本を読んでいたら戸外が赤みを帯びてきたので、3階へ上がってみた。真っ赤な夕日が、西の雲に入るところだった。