04, 04. 2017 春の使者出現


終日薄雲が広がっていたが、昨日は薄日が射し続けた。新たな和紙に、下地の絵具を施す。大半は床に落ちてしまうが、この作業をしないと画面に深みは出ない。午後もう一度絵具を加えて、散歩に出かけた。

強い日射しではなかったが、暖かかった。駅前のスーパーで焼き菓子を買求めて来ようと、南西へ向かう。葉を傷めた石南花が多い中で、古くからある大きな石南花は傷んでいない。かっては、戸外に植えられる石南花の種類が、寒気に強い少数の種だった為と思われる。エゾヤマザクラの芽には及ばないが、シダレザクラの芽も随分膨らんで来ていた。






鉄道林前の道を、西へ向かう。中央の沢の南側の土手の雪も、大分融けていた。此の土手には、オオバナノエンレイソウが出て来る。アンダーパスから団地に入る道に架かる橋を渡り始めて、沢の南斜面の雪が融けているのに気付いた。少し戻って、急な階段を下りて、雪が融けた斜面に入る。積った枯れ葉に、小さなエゾエンゴサクが葉を広げていた。もう蕾が並んだ花序も出ていた。未だ雪が残っているが、鉄道林前の道の低い土手は、間もなく青く彩られることになる。




すっかり気分を良くして買物を済ませ、沢の階段を下りた。沢の底の流れは、水嵩を増していた。沢の東の遊歩道を、北へ戻る。遊歩道の雪が融けて、歩き易くなっていた。落葉松林の前は、落葉で赤茶色に染まった道を歩く。少し西へ回り道をして、池を眺めた。午後からの陽が当たる、東側の水面が現れていた。沢を離れて、住宅街を北東に戻る。雪を冠っていた木蔦の生垣が、姿を現していた。昨秋見かけた花の跡の実が,赤く色付いていた。新たな芽が勢い良く出ていた。







昨夜南の高い空に半月が見えていたが、今朝は曇空。今日も二桁の最高気温の予報が出ている。