10, 02. 2016 真冬日脱出


昨朝舞い始めた雪は、7時を過ぎて酷い降りとなった。少し離れた位置が霞む程、大きな結晶の雪が降り続き、庭木に見る間に雪の華が咲いた。8時半を過ぎて雪は止んで、空が明るくなり始めた。薄雲の底には、青空も見え始めた。手仕事をしながら、天候の回復を待つ。弱い青ながら青空も広がり始め、10時を過ぎて仕事に取りかかった。気温が上がったのか雪の華は散り、小屋根に積った雪が落ち始めた。

午後に更なる天候回復を期待したが、昼食を終える頃、南から黒雲が広がって来た。暫く様子を見たが、黒雲が陽の道を塞いで日射しは望めそうにない。仕方なく、浅漬けの野菜を買求めに出掛けた。南の黒雲が、一段と高くなっていた。路面には、10cm近い積雪。幹線道路の雪は既にシャーベット状になって融けている。歩道の雪も緩み、足跡の雪が緩んでいた。コノテガシワの葉が、赤味を増していた。時折雲間から陽が射すが、直ぐに雲に捉えられる。排雪作業が済んだ東の沢の西の道を、北へ向う。秋に切り詰められずに残っていた枯れた植物が、雪に埋もれて佳い表情を見せていた。







東のスーパーで、野菜を買求める。3番通りを、西へ戻る。歩道脇のイチイに積った雪が、重くなって落ちていた。様々な表情を見せていた氷柱も、殆ど融けてしまった。西の空が明るいので、駐車場の北へ廻って、原野を眺める。明るい雲が広がって、山並みの街も見えなかった。





一休みして、浅漬けに取り掛かる。此の家を建替える折に、両親を弟が住んでいた借家に預け、独りで近くの公団アパートで5ヶ月程暮した。その折に買求めた浅漬けの容器を、未だ使用している。付け終わった頃、夕焼けでアトリエの壁が赤く染まっていた。