06, 10. 2015 終盤の実もの


昨朝の青空も、7時を過ぎると灰色の雲に覆われた。雲の様子を伺っていたが、厚みを増して開けて来る気配がない。戸外は冷え込んでいたので、手仕事をして過ごす。先日の爆弾低気圧が本道にもたらした被害は、農作物を中心にかなりの額に及んでいることが判った。収穫を目前に、無念の思いが伺える。穏やかそうに思われる南仏のニースやカンヌでも、水害があったと報じられていた。

日射しが望めそうにないので、2時過ぎに散歩に出掛けた。北西を廻って来ようと、北へ向う。何時も見上げて通るネムノキが消えていた。根元を覗くと、切株の上に平らな石が乗せられてあった。梢に枯れ枝が見えていたが、未だ良く花を付けていたのにと、残念に思う。葉を広げていた白菜が、紐で結わえられていた。中心の白い葉を増やそうとする意図だろうが、この様な白菜は見たことがなく笑みがこぼれた。




西のマンサクを見に立寄る。茶色の突起は、来春の花芽ではないだろうか。花の後,実を注意して見て来たのに、見逃したのかも知れない。更に西の、ジョウロウホトトギスを見に立寄る。花は殆ど朽ちて、下から出ている小さな茎の蕾が膨らんでいた。3番通りを越えて、北の住宅街に入る。住宅街の外れから、山並みを眺めた。少し雲が切れて来ていた。充分熟れているのにと気に懸かっていたキウイは、収穫済みだった。






見事だったツリバナは、終盤を迎えている。朱赤の実が落ちて、暗紫色の殻の裏が見えている実もある。代わって彩りが良くなって来たのがコマユミで、実も葉も、赤味を増して来ていた。少し空が明るくなって来た。住宅街の外れから原野を見渡す。札幌の南西に続く山並みが見えていた。コハマギクが咲いていた。先日名称を教えて頂いたハマギクと花期は一致する。背丈が10cmに満たない小さな菊で、ハマギクから名称が付けられた種と思われる。







シラカバ公園に北から入る。公園傍のガマズミの実は、すっかり熟れている。葉も色付き始めて来た。3時半を過ぎて、傾き始めた陽が射して来た。夕刻に向けて雲も消えて、今朝は全く雲なく良く晴れている。