09, 05. 2014 オオバナノエンレイソウ


昨朝の雲は次第に高くなり、青空が広がって来た。9時過ぎにボードと作業を依頼してあったO氏から電話が入る。11時過ぎにお出で下さるとのこと。作業がし易い様に、絵具や粘土の類いを浴室に移動させる。中々雨が降らないので、鉢物に水を撒いた。驚いたことに、もうシラネアオイが咲き始めていた。5月上旬に花を見た記憶は無い。オオバナノエンレイソウも花を開いていた。



11時過ぎに、O氏が見えた。問題のスパイラルをご覧頂く。大きな板を下に入れて持ち上げる方法が良いのではとの結論に達した。生憎大判の板の持ち合わせはないので、国道にあるホームセンターで買い求めて来ることになった。搬入の折にも使用するとのこと。大判のシナベニヤを買い求めて戻る。作業の折に敷いてあったビニールシートの下に板をベニヤを入れ、ゆっくり持ち上げて回転させた。塗料入りの絵具を施してある部分は大事なかったが、設置面で塗料を施していなかった部分に亀裂が入った。修復可能な状態で、安堵した。

午後から亀裂か入った部分の修復に入る。一部は芯材の和紙まで損傷があったが、新たな和紙を貼り込んで、芯材を強固にした。膠の乾きを待つ間に、散歩に出かけた。朝オオバナノエンレイソウを庭で見たので、中央の沢を見て来ることにした。街路樹のシナノキも葉を吹いていた。タカネナナカマドは、もう花序を上げていた。鉄道林前の道を、エゾエンゴサクを見ながら西へ進む。前日東の沢で見かけたのと良く似た、黄色い梢の樹があった。高い梢をズームで寄せて撮る。どうやら楓の花らしかった。






中央の沢の東の遊歩道から、沢へ下りる。少し時期が早かったか未だ開いていない株も多かったが、白い優雅な花が見られた。オオバナノエンレイソウは、真上を向いて咲く。二廻りほど小型のシロバナノエンレイソウは、横向きに花を開く。種子が零れて自然発芽したのか、エンレイソウが固まって咲いていた。





遊歩道へ戻り、北へ向う。桜は散り始め沢は緑になって来たが、住宅街から押し出された雪が未だ残っている。中央の階段を下りて、ニリンソウを見た。水に浸かっていた部分の開花は遅れていたが、斜面は花が咲いていた。落葉松林も、緑色が強くなっていた。沢を離れて、住宅街を北東に戻る。空家の蕗の薹が伸びて、花を開いていた。





昨夜は月が見えていたが、夜半から降った雨で敷石が濡れている。植物には恵みの雨。暫く陶土を使用する作業なので、陽光を気に懸ける必要は無い。