29, 03. 2014 暗く沈む街


昨日は曇空で,10時を過ぎて漸く薄日が射して来た。前日溶いた絵具で,スパイラルの接地面の彩色を進める。出来上がった立体に塗布した塗料は、強度には問題がないが,艶が強すぎるので,午後から新さっぽろの大きなホームセンターへ出かけて,マットに仕上がる塗料を探すことにした。

1時台のバスで,新さっぽろへ向う。野津幌川の流域の雪は随分嵩を減らし,水辺には枯草が出ていた。昨年訪れた折には除雪道具が並んでいた入口前のスペースには,園芸用の用土が並んでいた。




間口も広いが,奥行きが深い店舗で,塗料の置かれている位置が判らない。通りがかりの店員に,場所を尋ねた。指示された場所に行って,驚いた。大量の塗料が並べられていた。幾つか塗料を手に取りながら,性能を読んでいると,先刻の店員がやって来て下さった。使用目的を話し、強い強度でマットに仕上がる塗料はないかと,尋ねた。一緒に売場を巡って、壁の剥落を押さえる塗料を見付けて下さった。透明で,艶消しの塗料だった。礼を述べて,カウンターに向う。2l入りで少々重いが,絵具の調達もあったので、地下鉄で大通へ向った。




雪が嵩を減らした大通公園は、雪が汚れて暗く沈んでいた。此の時期の街は一冬分の塵が現れ、最も薄汚れて汚い。時計台近くの画材店で,絵具を調達して戻った。今朝は昨日午前中の様に薄雲がかかっていたが,先刻から空は青さを増して来た。彩色作業は,順調に運びそう。