12, 03. 2014 一進一退


幾分弱めの青ながら、昨日午前中は良く晴れた。スパイラルの着彩の作業を進める。午後に入って薄雲が広がって来た。陽光がある内にと,陽を惜しんで作業を続けた。西の雲が厚くなり,2時半過ぎに作業を取り止めた。3時少し前に,散歩に出かけた。前日より気温が低く,氷柱の先端から水滴が落ちてはいなかった。3年前の此の時間,S氏の個展会場を探して,札幌の東部を歩いていたことを思い出した。雪は残っていたが,随分融けて歩き難く,暖かな日だった。悪路を歩いていたので,地震は感じられなかった。家に戻り付けっ放しになっていた居間のTVで、信じられない光景を目にした。もう3年の月日が経ってしまった。

南の緑地帯を抜けて,鉄道林前の道に出て西へ向う。前日雪を冠っていたアカエゾマツは,殆ど雪を落としていた。中央の沢の東の遊歩道に入る。未だ花も実も目にしたことのない巨木に,トチノキに良く似た艶のある冬芽が出ていた。落葉松林の向こうに,低くなった陽が覗いていた。





西から広がって来る雲に追われる様に,家路を急ぐ。家に着いた頃,少し空が明るくなって来た。3階の窓から北西を眺めると,分厚い雲の壁に陽が沈んで行くのか見えた。



西の雲がもたらしたのか,昨夜また降雪があった。雪を落とした梅の樹が、また雪を冠っている。兆しは見え始めているが,春はすんなりとはやって来ない。朝方は靄がかかり少し先も霞んでいたが,先刻から雲が高くなり薄日が射して来た。陽光の下で作業が出来るのは有難い。