01, 03. 2014 ユリノキの実


睦月末日の昨日は、雲は多めながら青空が広がった。午後から札幌へ出かけるので、午前中は大車輪で彩色作業を進める。午後の早い電車で、札幌へ向った。何時もの様に人混みを避けて、道庁の北門へ向う。構内の路面はアスファルトが出ていたが、除雪で出来た高い雪の壁は北側の池を隠していた。南の池の周囲を八重桜が取り囲んでいる。何故か1本、ハナノキが混じって植えられている。春に赤い花を付けるカエデ科の植物。冬芽は余り膨らんではいなかった。



南門を出て、西へ向う。街路樹のキタコブシの冬芽は、大分膨らんでいた。南へ向い、大通公園の大きなユリノキを見上げる。秋につんと上を向いて付いていた実が開き、雪で脱色されて花が咲いている様に見えた。





人気の無い公園を、東へ向う。駅前通りへ近付くと、雪祭りの行事で運び込まれた雪で通れなくなり、南大通を歩いた。大きなプラタナスの樹に、数多くの実が残っていた。画材店で不足になりそうな絵具を買い求めようと北へ向い、風の冷たさにたじろいだ。絵具を買い求め、ビルを風除けにして駅へ向う。ミモザが出ているのではと期待していたが、ミモザは見付からず色だけ春らしい植物を買い求めた。ついでに、桃と菜の花も買い求める。薄焼きの皮に包まれ、桜の塩漬けが載せられた桜餅を見付け、従姉の分も買い求めて戻った。



今年は忙しいので雛人形を出すのを止そうかと思っていたが、昨夜小さな雛人形を取り出した。観音開きの戸棚の直ぐ傍までベッドが近付いているので、移動させるのが大仕事。緋毛氈代わりの小さな角盆は、昨年旅立った杉山さんから何かのお返しに戴いたもの。専ら雛人形用に使用している。



早朝は雲が垂れ込めていたが、8時を過ぎて雲が切れて青空が広がって来た。明日からまた真冬日が続く予報が出ている。例年3月は大雪が降って、春を待つ心を萎えさせられる。