08, 11. 2013 銀杏再び


曇空で陽が射さぬのに、暖かい日が続く。洗濯機を仕掛けて、NETで塗料を検索する。学生時代工芸の教科で、立ち上がりの枠を設定し、デコラの液を流し込んで塗装した記憶があるが、あれ程分厚く強度がなくても、強度が高くなる塗料はないものだろうか。外壁などに使用される塗料は着彩されて居り、透明な塗料は見当たらない。

今日は荒れ模様の予報が出ていたので、午後から札幌に出かけた。札幌駅から北へ向う。ギャラリーエッセに入って驚いた。何人もの方々が、床で作業をしておいでだった。和服を包む畳紙に描くのが主題の個展なのだが、作者の作品が展示された会場は、作業場に変じていた。数年前Tギャラリーでコルドバのメスキータの列柱を描いた大作が頭に残っていたので、ギャップが大きかった。





会場を辞して西を見ると、突き当りに北大の正門が見えた。西へ向い、北大の構内へ入る。左手の駐車場から南へ抜ける道があるのを確認して、構内を進む。僅かに残った樹々の葉が、最後の輝きを見せていた。クラーク像の近くまで進んで、引き返した。駐車場傍のハリエンジュに絡まった蔦が佳い色を見せていた。南の境界に並んだ銀杏が、黄色く輝いていた。構内を出て直ぐの小路から銀杏を眺める。風情のある佳い小径だった。







南の突き当りに、道庁の円屋根が見える。真直ぐ南へ進み、道庁の構内へ入る。道庁構内も、落葉が進んでいた。南門を抜け、大通公園へ向う。大通公園も、華やかなのは銀杏くらいで、大半の樹々は裸木になっていた。東へ向い、次のTギャラリーへ向おうと、北へ曲がる。信号待ちをしていたら、斜め向いに近美でボランティアをされている同級生の姿を見付けた。先方も気付いて、手を振っている。同じギャラリーへ行く途中とのこと。Tギャラリーで若い頃からの知り合いの佐藤武展を見て、友人と別れた。駅前で茶菓など買い求めて戻る。最寄りの駅に着いた頃は日が暮れて、雨が降り出していた。



昨夕来の雨が、今朝も降り続いている。気温はかなり下がって、窓ガラスが曇っている。夕刻には雪との予報。厳しい季節が始まろうとしている。