17, 10. 2013 最後の輝き
今年最大という台風26号は、伊豆大島に大きな爪痕を残し、温帯低気圧となって北東へ去った。山崩れが未明だったこともあり、多くの犠牲者と行方不明者が出た。台風の接近は湿った暖かな空気を予想されるが、道内は北の高気圧から冷たい風が吹き込み、石北峠では30cmを超える積雪を記録し、帯広も降雪に見舞われた。南方海上では、台風27号が発生しているとのこと。10月も半ばを過ぎたのに、温度が高くなった海水は次々と災いをもたらす。
台風が接近する前に、買い物を済ませることにした。雨は降っていたが、風はなかった。皮のジャケットを着込み、手袋も嵌めた。街路樹が色付き、梢が寂しくなっている。ナナカマド公園を通り抜ける。落葉が進み、空の領域が広がって来ていた。度々登場させていた紫陽花は、凄惨な色になっている。庭の紫陽花は未だこれ程まで色付きが進んでいない。来月のモデルにしようと考えている。ナツハゼの葉もすっかり色付いて、実が少し萎み始めていた。
ヤグルマソウの葉が枯れて、反り返っていた。庭のヤグルマソウの花序は大分以前に切り詰めたが、そろそろ葉も切り詰めなければならない。赤く実を付けたベニシタンの中に、ムラサキツユクサが咲いていた。雪の便りも聞こえているのに、時ならぬ夏の花。人気のない小公園も、落葉が進んでいた。
買い物を済ませてスーパーを出ると、雨が強まり、風も吹き始めていた。早く買い物に出て正解だった。空家の庭に、雑草に混じって、紫陽花が赤く色付いていた。台風の進行方向が北東であった為、当地は余り荒れなかった。今朝のニュース番組で、旭川市を取巻く山並みが白くなった映像が流れていた。厳しい季節が近付いている。