08, 08. 2013 雨雲は見えるが


もう随分長い間、雨が降らない。昨日も前夜から雨の予報だったが、降らずに晴れた。雨で水分を吸収した花を切り取る積りでいたが果たせず、陽が高くならぬ内に切り取って、水切りをした。充分水を上げて、前日生花店で買い求めた花と一緒に容器に入れた。右が庭の花で、左側が生花店で買い求めた花。手前の布製のテープを編んだ籠に生け込むことにする。



美術評論家のKさんから送って頂いた論文を2度読み返して、次の宛先の横浜在住の方に送るべく、郵便局へ向う。フロッタージュの技法で広島やパリのユダヤ人街など、歴史の爪痕を残す地を刷り取る岡部昌生氏の作家活動を体系的に捉えた力作だった。郵便物を送り、住宅街を東へ向う。気温も湿度も高く、ぬるま湯の中を歩いている感じがする。今日のゴミの集荷に合わせて、大きなゴミ袋が道路際に置かれてあった。切り詰めた植物の入った袋で、植物の発散する水分で内側が曇っていた。夾竹桃の花が咲いていた。当地では冬は越せなく、以前父が大きな鉢に植えていたが、秋の終わりに屋内に運び込むのが大変だったことを思い出した。





住宅街の中の畑では、馬鈴薯の葉が枯れ始めていた。収穫期が近いのだろうか。昨年も見かけたゴーヤの蔓に、黄色い花が付いていた。東の沢手前の公園では、刈り取られた草地に大きなホウノキの実が落ちでいた。此の時期の実は熟成して居らず、種子は出来ていない。





老婦人が管理をされている畑は、野菜も花も見事に育っている。クレオメが咲き出していた。雑草が生えていないのに驚かされる。少し北の畑の隅では、昨年の名残りの向日葵と蕎麦の花が咲いていた。畑の直ぐ奥は、ノラニンジンが真っ白に花を付けていた。




無花果を見に立寄る。最初に見付けた実は大分大きくなっていたが、他の茎は随分背丈が伸びているのに、実は見当たらなかった。夕食の素材を買い求めて戻る。西から黒い雨雲が迫り出して来ていた。



昨夜も予報通りには雨は降らず、今朝も晴れている。杉山さんのお参りを済ませたら、懐かしい山鼻界隈を歩いて、来年個展を予定している画廊へ寄ることにしよう。