09, 08. 2013 懐かしい道筋


高温多湿の日が続く。洗濯機を仕掛けて、花を生け込み、画廊に提示するファイルを揃えた。昼食後、1時台の電車で札幌へ向う。札幌は霧がかかっていた。たっぷり水を含ませたオアシスがかなり重いので、駅前からタクシーで山鼻にある杉山さんのお宅へ向う。お参りを済ませ、少し思い出話をしてお暇した。妹さんにお断りして、庭伝いにアトリエへ廻る。弟の事務所が設計したアトリエは、蔦に覆われていた。暫く佇んで、アトリエの姿を目に焼き付けた。

随分家々が建て変わり、マンション等も建ち始めていたが、小学校3年から大学を卒業するまで住んだ地域なので、道筋は良く判っている。北へ向い、車の往来の少ない仲通を抜けて、賀茂賀茂川の西の道に入った。以前はアスファルトだった道は、石畳に替えられていた。河辺リの紫陽花を見ながら北へ進む。道筋から川が離れた地点のマンション前に、見知らぬ巨木が花を付けていた。






少し西へ戻り、ギャラリーを訪れる。若い作家が個展中だった。近年の個展のファイルを提示し、制作途上の作品写真示しながら、展示計画を話す。画廊入口前のスペースに作品を置くことも了承して頂いた。会期は、来年7月30日から8月10日までの2週間、画廊企画でやって頂くことが決まった。充分すぎる程時間があるので、万全を期した個展としたい。陶板の床は、作品を置くには相応しいと思われる。




画廊を出て、9条通りを東へ向う。中島公園の銀杏並木を見上げる。銀杏が大きくなり、僅かに黄ばんでいた。




駅前で生花と茶菓を買い求めて戻る。バス停から家に向う間に、赤い夕陽が急速に沈んで行く。家に戻り、3階の窓から夕陽を眺めた。地平近くの雲間に、融ける様に沈んで行った。



昨夜来の雨が降り続いている。植物には恵みの雨。これで蒸し暑さは解消されるだろう。