26, 07. 2013 紫陽花に雨


前夜からの雨は上がったが、雲は厚く薄暗かった。早めの昼食を済ませ、正午少し前に甥夫婦が弟夫婦に送られて、飛行場へ向う。次に帰国するのは何時のことになるのか。最後の別れになるかも知れないと、玄関前で見送った。午後に入って空が暗さを増し、雨が降り出した。強い雨ではなく、地面に良く吸い込まれる柔らかな雨。

2時半過ぎに散歩に出かけた。庭を一巡する。開花が遅れていた東側のツリガネニンジンが盛りになっていた。アトリエの入口横では、ジャノヒゲが咲いていた。陽当たりの悪いアトリエ東側の紫陽花が色付いていた。雨に紫陽花は良く似合う。





暑い日々の後だけに、20度を少し上回る気温が肌寒く感じられる。マルメロの実が、一回り大きくなっていた。ホザキナナカマドの花も、雨に濡れていた。粘りのあるナナカマドの白よりも、透明感があって佳い。暑さで項垂れていた紫陽花が、しゃきっと佳い姿になっている。ナナカマド公園に隣接するお宅の大きな紫陽花は見事だった。






南東の住宅街で、懐かしい花を見付けた。子供の頃は何処のお宅の庭でも見かけた花。図鑑を調べたが、メキシコハナヤナギという種が似ている様に思われるが、確信は持てない。何と呼び慣わしていたのかは、失念してしまった。先日1輪は名を付けていたツリフネソウは、花数が増えていた。長い期間、花を付ける。エゴノキの実も少し大きくなって、実の特徴が現れ始めていた。昨年、蕎麦が植えられていた畑の前を通る。今年は、馬鈴薯と南瓜が植えられていた。畑の隅の昨年刈り取られた蕎麦や向日葵が摘まれてあった場所に、蕎麦と向日葵の花が咲いていた。種子が零れたのだろう。






住宅街を北西に戻る。雨は上がっていた。初見の白い蔓ものの花を見付けた。高い庭木に絡まっていた。何の花だろうか。サルナシのあるお宅の前を通る。実が下がっていた。空地はノラニンジンが席巻し始めていた。




今朝は曇空で風が強い。移動に耐えられるだけ、メビウスの輪の厚みを付けてしまわなけラバならない。