29, 05. 2013 晩春へ


昨日も風は強かったが、晴れ間が続いた。15度前後の気温からいきなり夏日となった前日よりも、体感温度は高く感じられた。手こずっている裏面の亀裂に陶土入りの礬水を施して、庭に出る。前日彼方此方に纏めておいた雑草をゴミ袋に詰め込み、ついでに雑草を引き抜く。薄紫色のスミレが手強い。綺麗な花なのだが、放っておくと種子を飛ばして、庭中に繁殖する。もうタンポポも花を付け始め、深く垂直に伸びた根と格闘する。雑草ではないが、西側に自然発芽しているハゴロモグサも引き抜く。黄緑色の花を付ける佳い野草だが、繁殖力が旺盛過ぎる。ゴミ袋に2つ雑草を詰め込んで、集荷場所に運んだ。例年なら大きくならぬ内に取り去るのだが、寒さや雨で庭に出られなかったツケが廻って来ていた。

満開になっていたクロフネツツジが散り始めた。径が5cmを超える合弁花で、地面は散華の様に華やかになる。家の東側では、ドウダンツツジが見頃になって来ていた。クジャクシダが薄い葉を広げ始めた。アジアンタムの北限種の此のシダは、涼感があって佳い。




頂戴した植物の中に、ナツロウバイという植物が含まれていた。Netで調べると、白い佳い花を付ける花木だった。昨秋、冬囲いの作業をされる方々が、枯れた落葉松を引き抜いて下さっていた。アトリエの南側で屋根の雪の害がないので、その跡地に植え込む。小さなビッチュウフウロも、アトリエの南西の角に植え込んだ。




草取りで思いがけず時間を取られ、2種を植え込んだら正午近くなっていた。昼食後、ヤマユリひめゆりを、アトリエの東側に植え込む。マツムシソウのポットを見付け、家の西側に植え込んだ所で、腐葉土が切れてしまった。家を建て替える前に、家の東側でマツムシソウを3年程育てたことがある。佳い花なので、種子を採取して西側に広げたいと思う。





散歩のついでに腐葉土を求めて来ようと、2時過ぎに家を出る。北へ向い、四番通りを渡って、原野を眺めた。上空は晴れているが、西の山並みは霞んでいた。昨年収穫が遅れていた玉葱畑は、3分の2程に苗が植え込まれていた。





四番通りを東へ向う。農場の北側に並ぶナナカマドには、もう花序が上がって来ていた。少し黄ばんだ白い花を咲かせる。昨年里芋を植えてあった畑に立寄る。細紐で地面が区割りされ、様々な宿物が植え込まれていた。エンドウ豆だろうか、もう躯体を支える竹が挿されていた。





東のスーパーの用土の棚は、入荷した用土が並べられていた。腐葉土キイジョウロウホトトギスを植える為の花壇用の用土を買い求める。垂れ下がる植物なので、父が造った小山の隅に、用土を入れて植え込むつもり。三番通りを西へ戻る。赤い芽を見せていた蔦が、葉を広げている。ハリエンジュの梢に架けた鴉の巣に、小さな頭が見えた。カメラを向けて暫く待ったが、もう頭を出してはくれなかった。未だ巣立っていないものと思われる。中央分離帯のオオバボダイジュも葉を広げ始めていた。初夏の白い花が愉しみとなった。




今朝は曇空。気温は大分低い。午後から雨の予報が出ているので、残りの植物を植え込んでしまいたい。