11, 05. 2013 キタコブシ


連休中とは10度程も異なる気温の日が続く。15度前後が此の時期の気温で,連休中は異常に低かったことになる。押さえ込まれていた箍が外れた様に,庭の植物達も動き始める。蕾を上げていたタッタソウが開いた。小さな花ながら,凛とした風情が佳い。数年前,大分大きくなった株を根分けして,東側へ植え込んだ。株分けしたものは翌年芽を出さず,親株も危うくなった。実生で増やそうと思っているが,此の種子は蟻の好物らしく,何時も先んじられて採種に成功していない。蕾を見せていたワサビも花を開来始めた。




午後から札幌へ出かける。旭ヶ丘にある画廊も廻りたかったのでもう少し早く出かける予定だったが,スパイラルに入り始めた亀裂の補正で時間を取られてしまった。旭ヶ丘の画廊は諦め,道新プラザの4人展へ向う。観光客の姿が多くなった時計台の庭に立寄る。エンレイソウが咲き、南側にはキバナノアマナを一回り小さくしたヒメアマナが増え広がっていた。



展覧会を見終わって,大通公園へ向う。色がなく寒々としていた公園が一気に華やかになっていた。記憶しているよりも多いキタコブシの開花が成せる技。札幌の方が幾分気温が高いので,花は見頃になっていた。三分咲き位の桜も色を添える。ライラックは,もう花序を延ばし始めていた。








北へ向い,道庁の南門から構内に入る。道庁の桜は八重桜で、開花はもう少し先のことになりそう。小さく目立たぬ花ながら、ハナノキは満開状態だった。駅前で茶菓と生花を買い求める。生花店は母の日用のアレンジメントや鉢物で真っ赤。子供がいないので心配はないが,この様なものを贈られても困りそうな代物ばかり。薄雲がかかり,空の青が失せ始めた中を戻った。



今朝は曇空。雨の予報が出ている。気温も少し下がって,ストーヴに火を入れた。


エゾヒメアマナ Gagea vaginata ユリ科
キタコブシ   Magnoria praecocissima モクレン