19, 10. 2012 通り雨


朝方の晴れ間は続いたが、昨日は強い風で雲の流れが速く、変化の多い一日だった。新たな絵具を大量に作り、大刷毛で絵具をたっぷりと置く。絵具は溜って、乾くと溜りという幾分光沢のある部分が出来上がる。画面にアクセントを付ける有効な方法。洗濯機を仕掛けて、庭に出た。強風で背丈の高いシオンやシュウメイギクが翻弄されている。西の一箇所を残して、2種を切詰め、根元まで咲いたヤマジノホトトギスも切り取って生けた。シオンもシュウメイギクも花は優しいが、葉や茎は固くて手強い。



絵具は当分乾きそうにないので、買物がてらの散歩に出かけた。天気予報には傘マークが並んでいるので、北を大回りしてスーパーへ立寄ることにした。四番通りを越えて、原野を見渡す。上空は良く晴れているが、西の雲は厚かった。玉葱の収穫が、余り進んでいない。雑草は取除かれていたが、収穫した玉葱は、畑の10分の1程度に過ぎなかった。畑の縁で、キクイモが風に揺れていた。その北の雑穀の畑は綺麗に整地され、新たに蒔かれた種子が芽を出していた。道路脇の低地の小さな畑は収穫が大分進み、大きな南瓜が転がっていた。







五番通りを東へ向う。歩道のない道なので、車の姿を見かける度に、路肩に立ち止まってやり過ごさなければならない。交通量は以前より格段に増えている。高速道路の西の道を南へ向う。四番通りまで、緩やかな上り坂。車の影響を避けて南へ移された馬が見えて来た。何れの道からもかなり距離があって、小さく姿が見えるのみ。西の雲が広がって、雲間から白く光が漏れていた。後に、この白さが光ではないことが判った。恵庭岳の姿がくっきり見える。





上を走っていた高速道路が、遥か下になって来た。イタチハギの黒い実は殆ど落ちていた。高速道路のフェンスに絡まるツルウメモドキが色付いている。殻が割れて、朱赤の実が見えている実もあった。





四番通りを越えて、三番通りへ向う途中で、空が暗くなって来た。農場の西に、先刻見かけた白い帯が見えた。ヤマブドウが佳い色になって来ている。見事に花を付けていたオオウバユリの実が、僅かに口を開いていた。ぽつぽつと雨が落ちて来た。白く見えていたのは、光ではなく雨だった。スーパー迄の5分程、雨は降り続いた。買物を済ませて外へ出ると、雨雲は東の空に去って、青空が広がっていた。




今朝も良く晴れているが、気温が低い。ストーヴに火を入れているが、中々温まらない。西に見えていた山並みの冠雪も、そう遠いことではあるまい。