29, 09. 2012 銀杏色付く


太平洋を北上していて来ている台風の影響か、昨日は気温が少し上がり、湿度が高い一日となった。ゴミの集荷日なので、寝室のゴミを入れた隙間に、庭の植物を切って詰め込む。序での作業では追いつかず、一日時間を取って、切詰め作業をしなければならない。買い求めて来たボタンの数に合わせて、ボタン穴の位置を定め、糸で印を付ける。糸の周囲を細かな針目でミシンをかけたら、午前の時間が過ぎてしまった。

午後から札幌へ出かける。生花と茶菓を買い求め、案内状を戴いていた帯広の作家池田緑さんの個展を覗いて来るのが目的。用件前に、大通公園ユリノキを見て来ることにした。道庁の前庭を抜け、植物園の南を西へ向う。オオウバユリの実が、色付き始めていた。ホウノキの巨木が、赤く色付いた実を数多く付けていた。




大通公園では、未だ食産の催しが続けられていた。少し凌ぎ易くなった所為だろうか。野外に設えられたテーブル席は、大勢の人々で満席の状態だった。人混みを避けて、仮設のテントの裏側を歩く。トチノキの実が落ちていた。割れているものもあった。ユリノキの実も大分色付いて、つんと上向いた実が目立って来ていた。






銀杏も大分色付いて来ていた。多くの実を付けた枝が、重そうに垂れている。未だ実は落ちていない。実が落ちたら、近くで食事をすることなど、考えられない臭気を発する。テレビ塔近くに、巨大なシンジュが聳えていた。莢が色付き始めて、シンジュと気付いた。かなりの年数が経った古木だった。ノウゼンカズラが、未だ花を付けていた。北へ向い、個展会場へ立寄る。集積がキーワードになると思われる彼女の仕事は、今回は色テープが入ったプラスティックの筒を、虹の様に並べた作品と、対面の壁には同じ種のテープが吊り下げられた構成だった。隙のない展示だったが、今一つ心に響いて来るものが不足している様に思われた。




最寄りの駅に着いた頃には、日はすっかり傾いていた。台湾付近にある台風16号が、日本列島を北上しそうな様相を見せている。最大瞬間風速が65mというのだから恐ろしい。なるべく東へ逸れて、被害が出ない様に祈るのみ。