20, 08. 2012 ナガボノシロワレモコウ


鬱陶しい天候が続く。鬱陶しさは天候ばかりではなく,南方の2島を巡る動きが尾を引いて、反日運動が高まって来ている。北方領土も然り。第二次大戦後、70年近く経っていても領土問題は何一つ解決していない。貴重な天然資源の問題も絡むと,ことは一層複雑になる。

洗濯機を仕掛けて,庭に出た。分厚い雲の隙間から陽は射しているものの,前夜の雨で湿度が高い。ブラシの様に花序の先端が咲き始めていたナガボノシロワレモコウが花序の付け根まで開花していた。すっかり開き切った姿よりも,蕾からの途中経過の姿が佳い。ぽつぽつと開いていたビランジも,賑やかになって来ていた。




正午を過ぎて,少し空が晴れて来た。前日教室に見えた方が置いていって下さった沢木耕太郎の対談集を読んで過ごす。肩の張らない対談集だが、思いがけぬ場面で価値観が露呈するのが面白い。2時少し前に,切れそうな化粧品とシャンプーを買い求めに出かけた。家の東の幹線道路を北へ向う。四番通りへ出て北の原野を見渡す。クズは予想程は咲き進んでいなかった。広い玉葱畑では,大分葱の部分が倒れ始めていた。通りを東へ向う。ずっと無人状態だった中学校のグラウンドでは、サッカーの試合が行われていた。駐車場に車が多く止められ、応援の父兄の姿が見られた。また道路脇の草が幅広く刈り取られ,期待していたキクイモやガガイモが,皆刈り採られてしまっていた。農場の北側のナナカマドは、実も葉も色付き始めいた。高速道路の西の道を,南へ戻る。高速道路へ向う急斜面に、咲き出したばかりのウドが見受けられた。






農場の南の住宅街を,南西に戻る。塀から黄色い花を付けた蔓性の植物が覗いていた。実も生っている。ゴーヤの花だった。ごつごつした実の割には、葉が薄く繊細な感じの植物だった。塀の中は,全ての野菜が自家製で済みそうな程、様々な野菜がびっしり植えられていた。




三番通りへ出て,化粧品と洗剤を買い求めて戻る。中央分離帯のオオバボダイジュが,早くも一部黄葉し始めていた。此の木には,随分長い間楽しませて貰った。



ガボノシロワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. alba バラ科
ビランジ        Melandryum keiskei var. minus ナデシコ