22, 06. 2012 ツルアジサイ


夏至だった昨日は、日射しもなく薄暗い一日だった。気温も20度には満たず、道東地方では10度前後と報じられていた。日の長さがこれから折り返しで短くなると思うと、気が滅入る。洗濯機を仕掛け、仕事に入るが調子が出ない。結局進めた部分が気に入らず、水刷毛で水分を加え、元に戻すことになってしまった。

2時少し前に、散歩に出かけた。広い空を見ようと、国道の南へ向う。赤い花を咲かせていたヒョウタンボクに、小さな実が出来ていた。優しい花を付けていたマルメロも花が終り、実を付けていた。秋にはごつごつした実となる。





国道を越えて東へ向う。酪農学園大学の学生が、大勢で歩道際まで草を刈っていた。刈られた草の残りを、牛達がのんびり食んでいた。ロータリーを曲り、東へ向う。タンポポに代わって、ブタナが咲いていた。色褪せたスイバも見受けられた。




目当ての枯れた落葉松に巻き付いたツルアジサイは、装飾花が開き始めたばかりだった。道の北側のハリエンジュの並木に、見頃となったツルアジサイが咲いていた。深く剪定されて僅かしか葉を出していないハリエンジュを、ツルアジサイが占拠していた。




東へ進み、突き当りの坂道を上る。小高い丘から、北西を見渡す。昨年3月、雪原を見ながら夢想したことが、僅かながら現実になり始めている。福島原発から近い南相馬市では、被災者の土地を市が買い上げ、国内最大のメガソーラーが建設されることになったと報じられていた。石巻市では、遅ればせながら高台移転が現実になり始めている。“原子力村”と称される電力会社と政界の癒着は、想像を超えて大きく堅固なものだった。50年に渡って築き上げた癒着は、解体されなければならない。数多くの寄生したヤドリギが見えぬ程繁ったハルニレを見上げ、育種センターへの道を辿る。未だ僅かに萼に赤味を残していたが、ヤマボウシが咲いていた。住宅街を通り、登って来た坂道へ戻る。萼の赤味が強く、ハナミズキの様に見えるヤマボウシが咲いていた。






坂道を下りて、国道への階段を上る。国道と交叉して東へ伸びて行く線路との距離が広がり、防風林が幅を増して行く。ハリエンジュが咲き始めの状態だった。花の跡だろうか。実を下げている巨木があった。前回通った折には、花には気付かなかった。何の樹なのだろうか。国道を東へ進み、ホームセンターまで足を延ばした。苗物は増えていたが、目当てのセンニンソウは見当たらなかった。






国道を西へ戻り、一番通りへ入る。煉瓦工場は最盛期なのか、積上げられた煉瓦が歩道脇まで増えていた。見事なキンロバイが咲いているお宅があった。オキナグサの綿毛が白髪になっているのを見付けた。南向きの庭で陽当たりが良い所為か、進行が早い。




ツルアジサイ Hydrangea petiolaris ユキノシタ