16, 02. 2012 吹雪の後は


暴風雪警報が出ていた昨日は、7時を過ぎると吹雪となった。ガラス窓に雪が貼り付く。戸外は殆ど見えない。灯りを点けての仕事で、色を扱う気にはなれず、陶の作業を進めた。10時を過ぎて、ガラス窓に貼り付いた雪の隙間が明るくなって来た。僅かに薄日も射し始めた。やがて、貼り付いていた雪も融け出した。



正午を過ぎて、青空が広がって来た。和紙の仕事に入る。私達が色を感ずるのは、物体の表面が、可視光線のどの波長を反射するかに因るものだが、青という色相は、可視光線の中では波長が短く、狭い領域しか占めていない。波長の長い赤や黄色の色相は、人工光線でも余り影響を受けないが、青い色相は人工光線では明度、彩度ともに下がって、鉛の様に重い色に見えてしまう。気分良く仕事を進めるには、自然光が最適で、必要以上に天候を気に懸けるのは、青い色相のみで制作するのが原因。

2時少し過ぎに、夕食の素材を買い求めに出かけた。風は強いが、陽が射しているので寒くはない。西の空は雪雲が活発に動いていた。南東を少し廻って、スーパーへ行くことにする。オオヤマレンゲに冬芽が出ていた。モクレン科のコブシやモクレンホウノキに比べると、冬芽が小さい。




一番通りを東へ進む。甥や姪が通った小学校から、生徒が溢れ出て来た。南の歩道は生徒で混雑しているので、北の歩道を東へ進む。此処は地吹雪の名所。広い草地を風が吹き抜けて、歩道に吹き溜りを造る。風が雪を抉って出来た曲線は、力強く無駄がない。





強い風を避けて、住宅街をジグザグに曲がりながら北東へ進む。東の沢に隣接する小公園の雪は一段と増えていた。楓の梢が赤く輝く。昨冬枝が折れたホウノキは、今年は東側の枝が雪に掴まっていた。折れずに春を迎えて欲しいもの。




曇ると黒ずんで見えるカラマツが陽を受けて赤く輝いている。梢が柔らかく見えるので、冬芽が出ているのかも知れない。買物を済ませて戻ると、西の空に彩雲が見られた。



昨夜からの雪が、未だ降り続いている。今日も警報や注意報のオンパレード。荒れ模様の一日となるらしい。