22, 08. 2011 気になる樹


昨日は朝方は雲が多かったが、時間を追うに従って、青空が広がる天候となった。道内に出されていた大雨警報も、次々と解除された。一度上手くいかず、再度取り寄せておいた石膏で、石膏板作りに取り掛かる。前回より量を多めにしたが、今回は上手く収まった。後は乾燥を待つのみ。

洗濯物を干しに庭に出て、ナツエビネに花序が上がって来ているのを見付けた。昨年は旅に出る前に花序が上がり、旅から戻って来た折には、花が既に開いていた。6月、7月の低温が影響したのか、一月余り遅れている。今年は花が見られないかも知れないと思っていたので、嬉しかった。



雑用を済ませた1時過ぎに、散歩に出かけた。前日余り距離を歩いていなかったので、南の方を廻って、イヌエンジュの様子を見て来ることにした。陽射しが結構強くなっていたので、木陰を歩こうと、中央の沢へ向う。木道を通って南へ向おうとしたら、通行禁止になっていた。満開のキツリフネは、今年も見られないかも知れない。中央の階段を下りて、沢の中を南へ向う。春一番エゾエンゴサクが咲く土手には、驚く程背丈が伸びたツユクサが繁茂していた。




アンダーパスを通り抜け、道を渡って西側の階段を上った。道立図書館の前庭の北端に出られた。草地に白いものが点在していた。近付いて見ると、小さな茸だった。前日の雨が引き金となったのか、かなりの量が出ていた。広い敷地は草刈りを終えたばかりで、作業の方々が木陰で休んでおいでだった。




堂々とした佳い姿のイヌエンジュには、何の変化も見られなかった。図鑑で花期は7月〜8月と調べてある。花が終っているのなら、莢が出来ていても良さそうなものだが、注意深く見回しても、莢は見当たらなかった。雌雄意株なのだろうか。ハクウンボクは、未だ実を下げていた。オオバボダイジュの実の様に、表面が繊毛で覆われていた。もう1種の気になる樹を見上げる。枝が重みで下がる程の莢を付けていた。莢の中央には丸い種子が1つ内包されている。家に戻ってから、図鑑を調べた。莢が付いているので、マメ科の植物を隈無く調べたが、該当するものは無かった。分厚い3冊の「樹に咲く花」という図鑑を片端から捲って見た。花は見ていないが、葉の形、莢の形から、ヤチダモと同定した。





帰りは、中央の沢の西の遊歩道を北へ戻った。ツリバナが僅かに色付き始めていた。二番通りを越えて、北の沢の東の遊歩道を北へ進む。未だコシアブラが花を付け、蝶が群がっていた。どの様な花をつけていたのか、暗紫色の小さな実を付けた樹があった。此の樹の名称も判らない。気に懸かる樹の何と多いこと。





ヤチダモ Fraxinus mandshurica var. japonica モクセイ科