05, 07. 2011 セッコウボク


前夜から降り始めた雨が、昨日は1時過ぎ迄降り続いた。強い風が吹いて、薄暗く肌寒い。細かな仕事をする気分にはなれず、制作途上で毀れた陶筥を砕き、少し粘性の高い磁器粘土を混ぜて練る作業をした。粘土が新しくなってから、未だ陶筥が一つも完成せず、ひびが入ったり、割れてしまった陶筥がどっさりある。2時前までかかって、大きな塊を2つ練上げた。

雨が上がったので歩いて来ることにした。出かける前に庭を一回りする。雨と強い風で、背丈の高い植物が倒れていた。添え木を挿して縛らなければならない。前日、庭で黒に白い模様のある蝶を見かけた。ヒラヒラ舞って、中々止まらない。漸く止まったと思ったら、セッコウボクの枝の間。羽根の裏の鮮やかな文様が見えた。MIXY友のMさんのブログにこの蝶が載っていたのを思い出し、ブログを訪ねた。イチモンジチョウという名称だった。暫く待っていたが、とうとう表を見せず、枝の間を潜って、木の裏側へ抜けて飛び去った。

セッコウボクは、花が終って実が出来始めていた。この時期になると、毎年虫の襲撃を受ける。葉が美味しいのか、様々な幼虫が葉を食べる。





セッコウボクの奥で、カシワバアジサイが花房を持ち上げていた。今年は西へ移植した株にも蕾が付いて、暫く楽しめそう。富士の滝よりも早く、七変化というアジサイが咲き出していた。




少し南を廻って来ようと歩き出す。烈風に近い強い南風。シナノキの蕾が大きくなって来ているが、未だ花は開いていない。道幅の広い道路は風が強いので、仲通を選んで歩いた。白いムラサキツユクサを見付けた。




南の地域は、畑を作っている所が多い。300坪程のスペースに、様々な野菜が植え込まれていた。同じ種のものが点在しているので、何軒かで利用しているのかもしれない。馬鈴薯、トウモロコシ、豆、トマトに胡瓜もあった。胡瓜は程良く生育していた。




南北を通る幹線道路へ出たが、余りに風が強いので、次の角から西へ戻った。また、白い花を付けた大きな樹に出会った。先日白い名称不明の花を乗せたら、MIXY友のSさんが、エゴノキであると教えて下さった。図鑑を調べると、昨秋見た雫型の実が載っていた。




住宅街を曲がりながら北西へ引き返す。マルメロの実が、少し大きくなっていた。花が落ちた下の方が膨らんでいる。オオヤマレンゲもそろそろ実になっているのではと、立寄る。未だ花を付けているものもあったが、花芯の部分が緑色の実になっていた。随分花期の長い、佳い花木と思う。



セッコウボク Symphoricarpos albus スイカズラ