06, 07. 2011 チシマゲンゲ


曇のち雨の予報が出ていた昨日は、朝から夕刻前迄良く晴れた。気温もぐんと上がり、力仕事をすると汗ばむ程だった。ゴミ袋を集荷場所に運び、雨と風で倒れてしまった、背丈の高い植物に添え木を挿して、纏めて縛り付けた。

オオウバユリが彼方此方で蕾を膨らませ、早いものは先端が分離して来た。大きな球形の蕾の中に、幾つもの蕾が内包されていて、茎を伸ばしながら間隔を空けて蕾を付けて行く。





七変化に先を越された富士の滝が、緑色だった花弁を白くして来た。バイカウツギが大分実を付けていたので、剪定した。昨年余り切詰めなかったので、今年はしっかり切詰めた。切り取った枝で、アトリエの東の通路が塞がってしまった。




2時過ぎまで陶の作業をして散歩に出かけた。前日強風で余り距離を歩いていなかったので、南西から北西を廻って来ることにした。東町公園の傍で、昨秋実を見続けたモクレンを見上げる。細長い緑色の実が、多数突き出ていた。チシマゲンゲが咲いているお宅があった。以前庭にもあったが、何時の間にか消えてしまった。昨日の散歩では、随分方々で見受けられた。塀の上に生垣の様に咲き揃っているお宅もあった。最上部の写真は、2軒のお宅の塀の間に出ていた、赤紫色と白のチシマゲンゲ。





ツキヌキニンドウの実に変化はないかと、見に立寄った。未だ実は緑色のままだった。塀の外の狭い部分に、クガイソウが花序を伸ばしていた。懐かしいジャコウアオイの花も見受けられた。子供の頃はオシロイバナと呼んでいた種。中央の沢の階段を下りて、木道を北へ向った。沢を埋めていたオオハナウド等のセリ科の植物は花が終り、代わってオオウバユリが勢いを増していた。





階段を上り、東の遊歩道を北へ進む。二番通りを越えて北の沢の東の遊歩道に入ろうとして、もう少し回り道をしようと、西の遊歩道へ向った。遊歩道の入口には、大きなヤマグワが実を付けていた。暗紫色に熟している実もあった。ヒヨドリバナが花序を上げていた。高い樹に、イワガラミと思われる特徴のある白い花弁が見えた。枯れた樹の枝に何かが並んでいる。生き物かと思ったが動かず、どうやら茸の類いの様だった。





遊歩道にアーチの様に枝を垂れていたエゾノコリンゴは、雪で折れて無惨に切詰められていた。低い位置に枝を出していたオニグルミも枝を切られ、切り口が生々しく残っていた。三番通りを越えて、小公園が並ぶ道を東へ戻った。夕刻雲が増して来たが降らず終いで、今朝は雲なく良く晴れている。


チシマゲンゲ Hedysarum hedysarodes form. neglectum マメ科