02, 06. 2011 ハンカチノキ


昨年の秋以来の、久々の植物園の本園だった。緑が充満していた。目的のユリノキに直行する。ユリノキは本州では街路樹にもなっているらしいが、当地では見かけた記憶は無い。昨秋、名札を見付けて、是非花を見たいと思っていた。見上げたユリノキは、葉を開いたばかりで、蕾らしいものも見当たらなかった。今月中旬位の開花になるのだろうか。直ぐ傍に、大通公園で見かけたトチノキに似た大木を見付けた。名札には、コトチノキとあった。家に戻って図鑑で調べたが、コトチノキは出ていなかった。子供の頃、此の植物園でトチの実を何度も拾った思い出があるが、さて此の樹はトチノキなのか、セイヨウトチノキなのか、秋にならないと判らない。





ユリノキには早過ぎたが、入口にクマガイソウとハンカチノキが開花していると立札があったので、表示の場所に移動した。途中に、ウィンター・カラントと名札が付いたピンクの花を付けた木があった。ユキノシタ科の木だった。ハンカチノキを見付けた。本やNet上の写真では見ているが、実物を目にするのは初めてだった。形状は総苞片2枚だが、球形の花序がヤマボウシを想わせた。





もう1種案内のあったクマガイソウを見に、高山植物園を通って温室へ向う。もうグンナイフウロが咲いていた。クマガイソウは温室内ではなく、近くの建物の壁際に植え込まれていた。花がかなり大きな蘭だった。道内では渡島地方と日高地方に分布するらしいが、出会ったことはない。





入口へ戻る途中に、シロヤマブキが咲いていた。余り大きな木ではない。発芽したシロヤマブキがこの位になるのは、何時の頃になるのだろうか。池の傍のズミは満開を過ぎて、花弁が池と地面を白くしていた。




明けた昨日も、風は強かったが良く晴れた。午後から先日お見えのご姉妹のお宅に伺おうと、先日興味を示されていた植物を掘り上げた。蔦の写真を撮らせて頂いたお宅なので、迷うことはない。南に面した玄関前から想像も出来ぬ程、奥行きのあるお庭だった。クリスマス・ローズの株が何れも大きく見事だった。数々の植物の間を、白から青に至る数種のワスレナグサが埋め尽くし、庭全体が青く感じられた。頂戴していたルパーブのジャムの原料も見せて頂いた。春から変化を追っていた、名称不明の奇怪な植物に良く似ていた。

お暇して、夕食の食材を買いに行く前に、もう1種の名称不明の植物を見に、回り道をして南へ向った。蕾が大分膨らんで、開花寸前だった。3段に重なった下の段から咲き始める。来週には、大分開いているものと思われた。




中央の沢から北の沢の東の遊歩道を北に進む。小公園の名称不明の樹が変化を見せていた。雄花だろうか。緑色の長いものが下がっていた。地面にも落ちている。先日赤い蕾を見せていたズミは、漸く開き始めたところだった。



クマガイソウ Cypripedium japonicum ラン科
ハンカチノキ Davidia invovolcata オオギリ科