31, 05. 2011 桜から新緑へ


午後に入って風が強まって来たが、昨日は青空が広がり、暖かい一日となった。ドービルで開催されていたG7の会議で、東日本大地震を受けて、原発の在り様が議論されたが、ドイツは遅くても2022年までに、脱原発をすることが昨日発表された。大きなうねりが出て来たことは好ましい。

ユキザサが花を開き始めた。キジムシロも咲き始めた。以前父が鉢植にしていたチョウノスケソウは、地植えにしてみたら、良く増え広がった。草の様に見えるが、小低木。アイヌタチツボスミレよりも、紫色の強めのスミレが咲いた。西隣から飛んで来たものらしい。中々器量の佳いスミレ。






ヤマシャクヤクの蕾が膨らんで、白い花弁が僅かに見えて来た。エゾノハナシノブの蕾の先端が紫色に色付いている。丸まっていたクジャクシダの葉は、全て広がった。昨年、個展と旅行で忙しく、花後の実を充分に取り去れず、花の付きを案じていたサラサドウダンが、予想以上に多くの蕾を下げている。






様々不足のものが出て来て、午後から札幌に出かけた。駅前通りの人混みを避けて西へ向い、道庁の北門へ出る。空が透けて見えていた前庭の樹々は、若葉が繁っていた。ヤエザクラの並木は、地面の方が華やいでいた。札幌の方が気温が高いので、ズミはもう満開に近かった。ハリギリも大きな葉を広げ、空を遮っていた。植物園のユリノキが気に懸かり立寄ってみたが、生憎閉園だった。南へ向い、大通公園で咲き揃ったライラックを見る。団地のライラックは、これからの開花。公園の南角に、白い花を付けた大木があった。トチノキセイヨウトチノキか。夏になって実が出来ると判別出来る。トチノキの実は茶色で下を向いて下がるが、セイヨウトチノキの実は緑色で突起があり、上を向く。






酷い風と雨をもたらした台風は、東北の被災地も襲った。大地震で地盤が緩み、陥没している土地は水はけが悪く、道路が川の様になっていた。漸く立上がり始めた人々に、無情の大雨。この先、大潮の害も懸念されると報じられていた。今朝は雲なく良く晴れているが、気温が低い。道内には、霜注意報が出ていた。晴天が続いて、被災地の水が早く引いてくれるのを祈るのみ。


キジムシロ Potentilla sprengeliana バラ科
チョウノスケソウ Dryas octopetala var. asiatica バラ科
ユキザサ     Smilacina japonica ユリ科