30. 05. 2011 ツクバネソウ


南の地方に被害をもたらした台風が北上していた昨日は、午前中は時折小雨が降ったが、午後からは思いがけず晴れ間が広がった。日常の雑事をこなし、戴いて来たシロヤマブキを鉢植にした。NYのNさんからお送り頂いた種子も、鉢に蒔いた。未だ先のことになるが、イヌエンジュではないかと思われる樹とシロヤマブキ、ヤマボウシを何処に定植するかを、考えておかなければならない。

クロユリが、数カ所で咲き始めた。ミヤマオダマキも咲き始めた。もう一回り躯体の小さな白花のオダマキは、もう少し先の開花となりそう。庭の彼方此方で、コウライテンナンショウが鎌首を上げている。昨年、土浦在住のSさんからお送り頂いたセンブリが2mm程の小さな芽を沢山出したが、夏頃には姿を消した。今春、芽が集約していた位置は空地になって、その周辺に見慣れぬ芽が出て来た。まるで、風で飛ばされて、他の植物の傍に吹き溜った様な有様。センブリの芽なら良いがと、期待している。







前日、今にも雨が降り出しそうで、余り距離を歩いていなかったので、南東を廻って来ることにした。南へ向って歩き始めると、街路樹のシナノキの下が、ずっと南迄オレンジ色になっている。細長い托葉だった。幹の下の方から出た枝で、間近に見ることが出来た。





もう繁り始めたシナノキを見て、小学校の東の公園のハルニレを思い出した。公園に直行する。斜面に聳えるハルニレは、余り変化がない様に思われた。近付いて見ると、緑の実の先の芽が開きかけていた。薄い片の集積の実には、中央に種子らしいものが透けて見えていた。葉と実の展開が愉しみになった。




一番通りを越えて、東の沢の西の道を北へ向おうとして、気分が変わった。10日程前に、東北在住のMIXY友Gさんがツクバネソウを載せておいでだったのを思い出した。少し東へ戻り、沢伝いに北へ抜ける道へ入った。クルマバソウが広がっていた。四枚の葉を注意深く探す。咲き始めの状態だったが、ツクバネソウに会えた。





沢伝いに北へ向う道には、3つの急勾配の階段が設えてあって、谷を越えられる様になっている。上から最も南の階段、林を抜けた真ん中の階段、最も北の階段の順。北の階段を上がると、林間の道が続き、急勾配の階段を下りて、二番通りに接す大きな公園に下りられる様になっている。昨日は公園には向わず、西の空地にでた。もう綿毛になったフキの花が広がっていた。






空地の西の公園に立寄る。ホウノキは未だ花を開いていなかったが、セイヨウトチノキではないかと思われる大木は、葉を広げ始めていた。此の樹がセイヨウトチノキなら、昨年夏のスペインの旅で見た、突起を持つ実が見られるかも知れない。



被害をもたらした台風は東へ去ったのか、今朝は風もなく、青空が広がっている。もう少し移植を進めようか。


クルマバソウ      Galium odoratum アカネ科
クロユリ        Fritillaria camtschatcensis ユリ科
コウライテンナンショウ Arisaema serratum サトイモ
ツクバネソウ      Paris tetraphylla ユリ科
ミヤマオダマキ     Aquilegia flabellata var. pumila キンポウゲ科