29. 05. 2011 バイモ


曇りのち雨の予報が出ていた昨日は、雨は予報よりも早く降り出したが、午前中は晴れ間が広がった。モデルの花を生け、時間に余裕があったので、陽光に誘われて教室前に庭を廻った。前日の強い風で、クロフネツツジの花が、半ば以上散っていた。変わって咲き始めた梅の樹の下のシャクナゲと、クロフネツツジの西のシャクナゲが咲いて、華やぎを与える役目を引受けている。西側と南側の庭の改造に明け暮れている内に、東側でドウダンツツジが満開になっていた。






暫く蕾のままだったバイモが咲き出した。近種のアミガサユリ程は増えないが、少しずつ増えて、花の付きも良くなって来ている。バイモの近くで、伸びたニリンソウの陰で、5年前に植えたアツモリソウが大きな蕾を付けていた。覆い被さっているニリンソウを、引き抜いた。




盛大に花を開いているシャクナゲの下で、3年前に自然発芽したノビネチドリが咲き始めていた。親株のノビネチドリも開花寸前になった。




ユリ科のアマドコロ、ヒメイズイに花が付き始めた。佳い風情の植物なのだが、地下茎を伸ばして何処迄も広がるので、混み合った庭には少々困り者。




教室を終えて掃除を済ませ、不足になった腐葉土と夕食の食材を買いに出かけた。もう空は曇っていたが、湿度が高く、暖かかった。南の方を廻りたかったが、雲行きが怪しいので、東の沢のホウノキの様子を見て戻ることにした。最短距離で東の沢に向う。何処の庭も、色彩が溢れている。沢の緑は、一層量塊を増していた。ホウノキは葉をすっかり広げ、大きな蕾を現していた。昨年よりも蕾の数が多い。もう少し日をおいて、南の公園のホウノキを見に出かけることにしよう。




買物を済ませて戻ると、パソコンの調子が悪いと弟夫婦がお願いした、小樽のMIXY友H氏が見えていた。昨年6月の個展の折以来の再会。益々空が暗くなって来たので、散っていたクロフネツツジの花を拾い集めた。雨に濡れると、地面に張り付いて取り難くなる。大粒の雨が落ちて来た。作業を終えられたH氏は、義妹の車で送られて帰られた。予報よりも早く降り出した雨は一晩中降り続き、今朝漸く上がった。


バイモ Fritillaria thunbergii ユリ科 (貝母)